中央図書館 杉本 敏子
皆さんは図書館で借りる本をどうやって選んでますか。新聞の書評や広告、情報番組の本の紹介などでしょうか。
図書館には、利用者の方がその日に返してくれた本を置くブックトラックがあり、私はそこから本を借りることが多々あります。その時々で返ってくる本のバリエーションも違い、こんな本があったんだという発見もあって面白いです。
今回はそのブックトラックから、ちょっと気になって借りた本を紹介します。
書名のルリユールは「製本」あるいは「製本する人」のことです。
司法書士になるのをあきらめ、母校の小学校で図書館司書の職を得た主人公のまふみが引っ越してきたアパートには、製本家の大家さんが営むルリユール工房が併設されていました。まふみは、その工房の製本教室に参加して、製本の世界に触れ、自分の大切だった本を製本し直すことで、自分の人生を見つめ直し一歩前に踏み出していきます。
私も好きだった本を読み返すと、その本を読んでいた頃の事が思い出されて幸せな気持ちになります。
皆さんの気持ちを癒したり、元気をくれる思い出の本はなんですか。
キボリノコンノさんとの出会いは絵本『どっち?』(別ウインドウで開く)(講談社 2023年12月)でした。その本で、「木でできているの、どっち?」と問われても全部本物にしか見えなくて、驚きの連続でした。
『まだ何になるかわからない』は、木彫りアーティストになった経緯や作品作りを通して感じたこと、得たことが書かれています。そこから強く感じたのは、「楽しい」を見つけることと自分で考えることの大切さです。確かに楽しいことは続けられて、上達したり、知識が増えて自分の自信に繋がります。インターネットからすぐ知りたいことがわかる時代に自分で考えて行ったことは、たとえ失敗しても自分の力で次に進めると思います。子育て中の人、将来の仕事について考えている人のヒントになることが載っていて、お薦めです。
キボリノコンノさんが「人を楽しませたり、驚かせたりする」ために作っている木彫りの作品展に機会があれば行きたいです。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。