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よむとす No.337 旅がしたい

[2025年2月15日]

ID:1161

旅がしたい

中央図書館 岩橋 夏央

片道90万円。私が大学の卒業旅行で友人とスペインに行こうとしたときの航空券の値段です。ここに滞在中の費用もかかると考えると、とても学生に支払える金額ではなく、諦めたことを今でも覚えています。現在でも、円安や感染症の影響があり、気軽に海を越えての旅行は難しいように思います。そこで今回は、海外を感じることのできる本を紹介します。

『マジカル・ラテンアメリカ・ツアー』

『マジカル・ラテンアメリカ・ツアー』(別ウインドウで開く)
嘉山 正太/著 集英社インターナショナル 2022年9月

著者は、2008年にメキシコに移住し、撮影コーディネーターの仕事をしています。この本には、著者が仕事を通して「ラテンアメリカ」と呼ばれる地域で出会った人々とのエピソードが綴られています。電気も水道もないアマゾンで蚊に刺されながらもワニを探したり、世界一治安の悪い町で元ギャングに話を聞いたり…。日本に住んでいると、簡単には経験できないようなことばかりです。登場する人々も個性的かつ魅力的で、この本で紹介されている場所は、きらびやかな観光地ではないのに、行ってみたくなります。
そこに住む人々やその生活を感じることのできる、「ラテンアメリカ」ならではの面白さと怖さが詰まった1冊です。

『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』

この本は、同名のFacebookのページから誕生した写真集です。美しさを知るだけでなく、「この目で見たい」と思わせてくれる力のある写真ばかりです。また、写真だけでなく、おすすめの季節や注意点、寄りたい場所の紹介などの情報が併せて掲載されています。旅行の計画の参考にもなりますし、実際に行かなくても、行くとしたらと想像するだけでも楽しいのではないでしょうか。写真を眺めるだけでも、日々の暮らしの中の景色とは違う絶景の数々は、海外の風を感じさせてくれます。
有名な観光地から少しマイナーな場所まで、多くの場所が紹介されています。自分が知らない場所に、こんな絶景があったのかと発見もあるはずです。「死ぬまでに行きたい!」と思う場所を見つけてみませんか。

『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』

「お金と時間に余裕があれば海外に行ってみたい」と考えている方はいませんか?この本は、還暦という人生の1つの節目を迎えた著者が、ずっと憧れていたパリへの旅をまとめたものです。
いざ海外に行こうとすると気になるのは、お金、時間、言葉の壁、そして一緒に行く人といったところでしょうか。そんなハードルをサッと飛び越えて、著者は海外へと行ってしまいます。題名にある通り、著者は一人でパリへと行ったわけですが、なぜ一人を選択したのかその経緯から記されており、「私にもできるのでは!」と思わせてくれます。人生の節目を迎えた方にはもちろん、漠然と何かに挑戦してみたいと思っている方々にもおすすめしたい、背中を押してくれる一冊です。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。