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よむとす No.333 すてきなサンタクロース

[2024年12月15日]

ID:1152

すてきなサンタクロース

中央図書館 遠山 百合香

街の中も賑やかになり、子供たちもわくわくそわそわする季節がやってきました。もうすぐクリスマスです。保育園の時の、鈴の音が聞こえてきた時の興奮、本物のサンタさんに会えた!という喜びは今でも忘れません。
みなさんはどんなクリスマスを過ごしますか?家でご馳走やケーキを食べたり、友達とパーティーをしたりイルミネーションを見に行ったりするのでしょうか。
素敵なクリスマスをお過ごしください。

『絵はがきと切手で知るクリスマスの世界』

著者の趣味は、郵便に関する物を収集・研究する「郵趣」です。そのためこの本では、世界中のクリスマス切手やクリスマスカードを通して、クリスマス文化が紹介されています。
例えば、クリスマスツリーの起源やクリスマスのアイテムであるロウソク・天使・リースなどについて書かれています。もちろんサンタクロースについても。切手やクリスマスカードには、赤い服に白髭の定番サンタクロースだけではなく、青い服を着ていたりヘリコプターに乗っていたりと描かれている姿はさまざまです。フィンランドにはサンタクロースオフィスがあり、そこに行けばサンタクロースや「トントゥ」に会うことができるそうです。赤い帽子の小人のようなキャラクター「トントゥ」とはどんな人でしょうか?いつか本物のサンタさんやトントゥに会ってみたくなりました。

『34丁目の奇跡』

『34丁目の奇跡』(別ウインドウで開く)
ヴァレンタイン・デイヴィス/著 片岡 しのぶ/訳 あすなろ書房 2002年11月

サンタクロースにそっくりな賢く優しい老人で、自分がサンタクロースであると信じているクリスが主人公の小説です。主人公のフルネームはクリス・クリングル。サンタクロースの別名と同じです。クリスは、マンハッタン34丁目の百貨店おもちゃ売り場でサンタクロースとして雇われます。
ある日、クリスは、「サンタクロース神話の嘘をあばく」という講演会に腹を立て、講演会を台無しにしてしまいます。そのため裁判にかけられますが、負けたら精神病院に送られてしまいます。弁護士のフレッドやクリスの周りの人々は、クリスは本物のサンタクロースだと証言しどうにか助けようとしますが、「権威ある証拠」がないまま12月24日裁判の日を迎え・・・奇跡が起こります。
サンタクロースは存在するのかしないのかということよりも、信じる心や思いやりの大切さを教えてくれます。クリスマスに読みたい心温まるお話です。

『さむがりやのサンタ』

『さむがりやのサンタ』(別ウインドウで開く)
レイモンド・ブリッグズ/さく・え すがはら ひろくに/やく 福音館書店 1974年10月

この絵本は、クリスマスのロングセラー絵本です。
12月24日、サンタが朝起きるところから始まり子供たちにプレゼントを配る1日の様子が描かれています。「えんとつなんてなけりゃいいのに!」とちょっとグチが多いサンタ。でも、その後に煙突を降りていくサンタの姿はとてもかわいいのです。漫画のようにコマ割りしているので、普通の絵本と少し違った楽しみ方ができます。夜の場面では、人々が寝静まった夜の静けさを感じることができます。クリスマスが近づくと必ず読みたくなる、私のお気に入り絵本です。
また、夏にサンタクロースは何をして過ごしているのか気になる方は、この絵本の続編『サンタのなつやすみ』(別ウインドウで開く)(さくま ゆみこ/やく あすなろ書房 1998年5月)を読んでみてください。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。