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よむとす No.299 追究したい気持ち~未知を求めて、さあ冒険だ!~

[2023年7月1日]

ID:993

追究したい気持ち~未知を求めて、さあ冒険だ!~

中央図書館 代田 智之

「どうしてだろう?」と、日常に疑問を感じることはありますか?今の私たちの生活は、先人たちの「なぜ?」のうえに快適な生活が成り立っていると思います。
今回は、「研究する」「考える」ということに焦点をあてた本を紹介します。

『「役に立たない」研究の未来』

「役に立たない」研究の未来(別ウインドウで開く)
初田 哲男 /著 大隅 良典/著 隠岐 さや香/著 柴藤 亮介/ナビゲーター 柏書房 2021年4月

「役に立つ研究」とは、いったいどのような研究でしょうか?
現代においては、すぐに成果が出ることや経済的価値のあるものの方が良い研究だと思われていませんか?
今を生きる私たちにとっては、現在の課題を解決する「応用研究」の方が「役に立っている」と言えるでしょう。しかし、「応用研究」だけが「役に立つ研究」でしょうか。
この本では、理化学研究所と学術系クラウドファンディングサイト「akademist」(アカデミスト)の共同企画のオンライン座談会に登壇した3人の研究者たちが「役に立たない科学が役に立つ」という想いを語り合っています。

『だから僕は、ググらない』

だから僕は、ググらない(別ウインドウで開く)
浅生 鴨/著 大和出版 2020年1月

みなさんはググっていますか?
インターネットで情報を収集する時、「ググる」(Google検索で情報を検索する)という言葉が良く使われます。今の時代、インターネットが身近にあり、ChatGPTなるAIチャットサービスも身近にあり、より一層インターネット空間に問い、正解を求める流れがあるのではないでしょうか。
インターネット空間には膨大な情報はありますが、それらは過去の情報の蓄積。我々が求める「正解」はありません。正解を見つけ出すためには、自分たちで考えて、答えを見つけ出す必要があるのです。
この本では、インターネットで見つけられないものとして、「妄想」を取り上げています。筆者の発想法としての妄想の広げ方や口に出す事の大切さ、同じような妄想ではなく、新しい視点で妄想することが記されています。妄想することで、今までとは違うアイデアが生まれてくるかもしれませんね。

『マイテーマの探し方』

マイテーマの探し方(別ウインドウで開く)
片桐 則夫/著 筑摩書房 2021年11月

日常の中にはさまざまな「なぜ?」があふれています。それでも、いざ自分で研究テーマを決める必要に迫られた時、なかなかテーマが決められない…そんな経験がある人が多いのではないでしょうか。
特に自ら課題を見つけてその解決に努める探究学習に取り組む高校生は、テーマの設定に迷っている人も多いのではないでしょうか。
「ねえ、聞いて!」と人に話したくなる、そんな熱意あるテーマを設定できれば、完璧!なのですが、漠然としたイメージだけはあっても、具体的に何をしたらいいのかわからない。そもそも探究学習ってなんだろう。と思っている方に向けて筋道を教えてくれるお勧めの1冊です。

さあ、自分の中で気になるテーマを見つかったら、ぜひ図書館へ!図書館では、たくさんの蔵書と職員が未知に立ち向かうみなさんの冒険をお待ちしています。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。