中央図書館 田中 文子
この夏、子どもの本研究会主催で、絵本作家 モリナガ・ヨウさんの講演会が開かれます。乗り物、建物、工事現場などを題材に、細密な手描きイラストで現場の様子を伝えてくださるモリナガさん。普段は目にできない物事の裏側がのぞける作品ばかりです。子育て中のお母さん、お父さんはもちろん、イラストや建築に興味のある方も、ぜひどうぞ!
講演会は、中央図書館で8月31日(土曜日)午後1時半から。問合わせは子どもの本研究会(22-0706)まで
講演会情報は→こちらから
「高速道路の絵本…!?」初めて見たときは、びっくりして手に取りました。表紙をめくってさらに驚き!蛇腹型のページを開いていくと、なんとこの絵本、全長2m60cm。赤い車に乗った男の子と一緒に、料金所・トンネル・工事現場などのドライブが楽しめます。東京インター出発、静岡県三ケ日ジャンクションまでの旅。ジャンクションの標識には「飯田」の文字も出てきます。
さらにページの裏側には、高速道路のヒミツがたくさん。ハイウェイパトロールカーのトランクの中や、一般レーンの料金所ブース内など、大人もわくわくする要素たっぷりです(インター内の全ての料金所は地下道で繋がっているそうですよ!知らなかった…)。
絵本の始まりは、さら地の建設現場です。何も無かったところに誕生する大きなスカイツリー。本を閉じたあとは、壮大な物語を読み終えたような気持ちになりました。
「伊能図」は、江戸時代に伊能忠敬が全国を測量してまわり作られた日本地図です。インターネットの地図検索もGPSも無かった200年前に、現代の地図とほぼ同じものが作られていて、その偉業に関する本はたくさん出ています。そんな数ある中でも、こちらの本のコンセプトは“伊能図でトコトン遊ぼう”。古地図の楽しみ方や注目ポイント、現代の地図と並べた時の違い、どんな研究に生かされているのか…一見難しそうに思えるものも、モリナガさんの細やかなイラストとユニークな解説で味わえます。実際に測量してみた体験ルポも楽しめますよ。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。