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よむとす No.191 お母さんといっしょに

[2019年1月1日]

ID:633

お母さんといっしょに

上郷図書館 井原 桃子


私の母はちょっぴり読書が苦手です。

読書というと1人でするものというイメージがありますが、私はそうは思いません。誰かと一緒に楽しむのも良いのではないのでしょうか。今回は本が苦手な人とも楽しめる本を紹介します。


『くらべる値段』

『くらべる値段』(別ウインドウで開く)

おかべたかし/文 山出高士/写真 東京書籍 2017年8月


表紙を見ると盆栽が2つ。1つは5,000円の盆栽。もう1つは500,000円の盆栽。なぜこの2つの盆栽はこうも値段が異なるのでしょうか。この本では、値段の違う2つのものが並んでおり、その2つのものの値段が違う理由を解説してくれています。値段が違う理由はさまざま。高い理由には日本の伝統が、安い理由には安く提供するための工夫が見られ、驚きながら読んでしまいます。

写真が載っている次のページには解説が載っているので、なぜか値段が違うのかを誰かと当てっこしながら読み進んでいくと楽しいです。


『てむすび』

『てむすび』(別ウインドウで開く)

瀬戸けいた・なおよ(Seto)/著 主婦の友社 2010年8月


「てむすび」とは、自分の手を使って何かを作り出し表現する遊びのことです。ルールは1つ、シンメトリー(左右対称)になること。両手を組み合わせるだけで身近なものから動物が表現できるのです。約100種類の「てむすび」の写真は見るだけでも美しい芸術です。

見るだけでも楽しい「てむすび」ですが、ぜひやってみてください!どのようにできているか見ただけではわかりませんが、本の中には「てむすび」の作り方が載っているので、誰でもやってみることができます。ですが、私は実際にチャレンジしてみてできませんでした。やってみると指がつりそうになりますが、できた時の達成感はあると思いますよ。


『からすのパンやさん』

『からすのパンやさん』(別ウインドウで開く)

かこさとし/作・絵 偕成社 1973年9月


最後に紹介する本は私が母に勧める本ではなく、母が私に手渡してくれた本です。

昨年、かこさとしさんがお亡くなりになりました。多くのテレビ番組などでかこさんを取り上げていましたが、母とテレビを見ていて「これ、読んであげたよね?」と言われたのが、この絵本でした。

この本はいずみがもりに住むからすのパン屋さんのお話です。この本の中にたくさんのパンでいっぱいのページがあります。私が子どもの頃読んでもらった時、そのパンたちが本当に美味しそうで、1つ1つどんな味か考えながら何度もそのページばかり見ていたのを思い出します。ぜひ親子でどのパンが美味しそうかと話しながら楽しんでほしい1冊です。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。