中央図書館 藤田 若菜
読みやすく挿絵も多いライトノベル、略してラノベ。主に中高生向けに書かれていますが大人が呼んでも面白いんです。今回はそんなラノベの中で私のお気に入りを何冊かご紹介します。
『キノの旅 the Beautiful World 電撃文庫』の詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
時雨沢恵一/著 黒星紅白/イラスト 株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス 2000年7月
私が学生のころに出会ってからずっと好きな本です。簡単に言うと主人公キノと相棒でモトラドのエルメスこの2人(?)が、ひとつの国に3日間の滞在をルールにいろいろな国を旅する話です。この2人のすべてを言わなくてもわかりあっている雰囲気も読んでいて楽しいです。
短編形式、時系列バラバラになっているのでどの巻のどの話から読んでも楽しめます。長い話を読むのが苦手な方でも軽く読むことができると思います。
著者の遊び心も満載で特にあとがきがおもしろい。ほかの小説にはないようなあとがきが各巻楽しめます。あとがきでネタばれしないのもこの著者のこだわりなので、本編の前にあとがきを読んでみるのもおもしろいかも?!
『星空のコンシェルジュ メディアワークス文庫』の詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
光野鈴/著 株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス 2015年7月
手に取ったきっかけはタイトルと表紙、まさにラノベの定番表紙で選ぶという。
「こんなペンションあったらいいな…」という妄想で書いた企画記事の取材をすることになってしまった星好きの主人公。見つけるまで帰ってくるなと上司に言われ、探し出した星空が綺麗なペンション『ファーストライト』。そこで取材の為に期間限定の星空案内人として働くことになります。主人公はどのような星空案内をするのか、妄想記事は本物の記事になったのか。ぜひ読んでみてください。
星の説明、星座の話なんかも出てくるので星空好きの方もどうぞ。
十二国記シリーズの4作目。1作目の「月の影影の海」から1年ほど経過した世界。陽子、祥瓊(しょうけい)、鈴の3人の少女が主人公。陽子は王としてどう国を動かせばいいのか悩み、祥瓊は豪華な生活から一転したことで他人の幸せを妬み、鈴は自分が一番不幸なのに誰も哀れんでくれないと恨む。そんな思いを持った同じ年頃の少女たちの物語が少しずつ交差していきます。
上・下巻に分かれていますが今回紹介する上巻、ここではまだ出会っていません。陽子・鈴・祥瓊がそれぞれのどう行動し、それぞれの困難を乗り越えていくのか。
他のラノベと違い結構な長編です。でもそれを感じさせないほどの物語の世界観!このシリーズはお薦めです。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。