他の人からみればたいしたことないことでも、その人にとっては格別の思い出というものが、誰にでもあるのではないでしょうか。今回は、心の奥を優しい気持ちにしてくれる、そんな本をご紹介します。
『家の履歴書 今は亡きあの人編』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
斉藤明美/著 キネマ旬報社 2011年
紹介されているのは、高峰秀子さん、三代目古今亭志ん朝さん、久世光彦さん、緒方拳さん、藤田まことさんなど、29名。目次だけ見ると、一見、普通の芸能本という感じがしますが、それぞれの方が、どんな家で暮らしてきたかを語ることによって、自然と生い立ちや時代背景が描き出されるようになっています。
「家」という、人生において切ることのできない部分に視点を当てたことで、今までにない伝記本としても楽しめます。
間取り絵付きで、等身大で語られる各々のエピソードは、理屈なしで読む人の心の中に静かに入ってきます。
合わせて『家の履歴書 男優・女優編』(別ウインドウで開く)もどうぞ。
『ついこの間あった昔』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
林望/著 弘文堂 2007年
『写真でみる日本生活図引』(1~8巻・別巻 弘文堂 2007年 中央館所蔵)から、著者が、昭和20~30年代の写真を中心に選び、それぞれに独特の解説と思い入れを語っている本です。
遠いようで近い、近いようで遠い、けれども確かにその時代があったことを身近に感じさせてくれる、さまざまな写真を味わえます。
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