中央図書館 齊藤千恵美
日本で一番多い苗字は「佐藤」。2番目に多いのは「鈴木」。じゃあ「斉藤」は何位かと言いますと、なんと19位に入っています。長野県だと26位。意外と多いことがわかります。
当たり前のことですが、本の登場人物や、作者だって、名前があります。読んでいた本の主人公が自分と同じ苗字だった。作者が同じ苗字だった。そんなささいなことがうれしかった経験はきっとあるはずです。今回は私の苗字「斉藤」さんの本をご紹介!
(漢字、ひらがな表記は本文に合わせてあります。)
『心霊探偵八雲』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
神永 学/著 文芸社 2004.10(文庫版(別ウインドウで開く) 角川書店 2009.10)
死者の魂が見える赤い左目と、霊と会話ができる不思議な能力とを持つ大学生・斉藤八雲が、次々と起こる怪事件に挑みます。
主人公が斉藤さん、ということで読み始めたものの、心霊関係は苦手なため怖くて挫折・・・。読みきった母曰く「こわい、と思いながら引き込まれ読んでしまう。不思議な恐怖、こわおもしろい、なのにちょっと切ない」とのこと。ご一読くださいませ。(現在9巻まで刊行中)
松原 卓二/写真・文 集英社 2011.09
つぶらな瞳、ふさふさのしっぽ、愛くるしい表情・・・実はこのりす、名前があります。名前は、いっぽんくん。そしてページをめくると次に現れたのは、出ました!その名もずばり、斎籐さんです。富士山麓に住む著者の庭には、りすがたくさんやってきます。りすが来始めた頃、著者宅に“斎籐さん”宛の間違い電話が頻繁に来た、ということでこの名前がついたそう。とにかくかわいい斎藤さんです。
『さいとう市立さいとう高校』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
あさの あつこ/著 講談社 2013.08
さいとう市にある、さいとう市立さいとう高校野球部。さいとう市を流れるは、さいとう川。特産品は、さいとう栗。しかし、主人公の名前はなんと山田勇作。ロシア人の血を引くイケメンで温泉大好き野球も大好き、だけど野球部には(思うところあって)まだ入ってない山田勇作と、かなり個性的な野球部の仲間と、監督らしからぬ監督(美術教師)との愉快な青春野球小説です。斉藤さんはぜひこちらもご一読ください。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。
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