上郷図書館 坂牧
クリスマスの本、特に絵本はたくさん出版されているので、それぞれの人に思い出のクリスマスの本があるのではないでしょうか。
また特にクリスマスについて書かれた本でなくても、印象的なクリスマスのシーンがでてくる本もたくさんあります。今回はそんな本のひとつ『大草原の小さな家』で知られている「インガルス一家の物語」シリーズから、素敵なクリスマスを紹介します。昔読んだという方はもう一度、テレビドラマなら見たことがあるが原作は読んだことがないという方はぜひ、全く知らないという方はぜひぜひ、ページをめくってみてください。
ローラ・インガルス・ワイルダー 作 ガース・ウィリアムズ 画
恩地三保子 訳 福音館書店
『大きな森の小さな家』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
5歳のローラは遊びに来たいとこたちとクリスマスをむかえます。靴下に入っていたのは、赤のミトンとハッカいりキャンディーと、それはそれはきれいな布人形でした。それまでトウモロコシの芯をハンカチでくるんだ人形しか持っていなかったローラは、あんまりうれしくて口もきけないくらいでした。シャーロッテと名をつけたそのお人形は、次の冬の終わりに一家が大草原に旅立つときも、ローラの胸に抱かれていました。
『大草原の小さな家』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
雨が降り続きクリークの水かさが増している大草原、ローラとメアリーは、雪もないしサンタクロースはきっと来られないだろうと思っていました。ところが、クリークを泳いでわたってクリスマスのお祝いにきてくれたエドワードおじさんが、サンタクロースからプレゼントを預かってきたと言うではありませんか。キラキラひかる新しいブリキのカップです。ローラは初めて自分だけのカップを持ちました。そのうえ長い長い棒キャンディーにハート型のお菓子、なんと1ペニィ硬貨までもらえたのです。
『プラム・クリークの土手で』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
大草原の家をでてから、ようやく落ち着ける家をみつけた一家。7歳のローラは学校や教会にはじめて通うことになります。学校ではあたらしい友達ができますが、ネリーといういじわるな子もいます。(テレビドラマを見ていた方にはどんなに嫌な子かおわかりですね)
そして教会で、ローラは今まで見たこともない木を見るのです。その木にはキャンディの入った小さな袋がびっしりぶらさがっていました。それにいろんな色の紙包みも結んであり、白いポップコーンをたっぷり通した紐が全体にたらしてありました。かあさんが教えてくれます。「あれがクリスマスツリーというものなのよ。」その木についていたものは何もかも、だれかのためのクリスマス・プレゼントでした。そしてローラはその中から、いじわるなネリーの鼻をあかす、素敵なプレゼントをもらうのです。
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