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よむとす No.293 落語にしょうてんを当ててみました

[2023年4月1日]

ID:979

落語にしょうてんを当ててみました

中央図書館 藤田 若菜
通勤時音楽を聴いています。そこであるアーティストの方が歌う『死神』という歌が流れてきました。これは落語の『死神』をモチーフに作られたそうです。今回は落語に関する本を紹介します。

『お囃子えりちゃん寄席ばなし』

『お囃子えりちゃん寄席ばなし』(別ウインドウで開く)
恩田 えり/著 新子 友子/漫画 イーストブレス 2012年2月
落語と言えば『寿限無』や『平林』などの噺がありますが、この本は落語の寄席の裏方、お囃子さんについて書かれています。
寄席に行くと聞こえてくる三味線の音。これを寄席囃子といいます。
寄席囃子の基本は、三味線、大太鼓、締太鼓の3つの楽器で毎回生演奏です。登場する時の曲、出囃子も噺家さんによって違う…。
普段なんとなく見たり聞いたりしている落語の知らないことがたくさん書かれています。
私は、寄席と言ったら落語や噺家さんだけで、聞こえてくる音も毎回生演奏だとは知りませんでした。お囃子という仕事があるという事も恥ずかしながら知りませんでした。この本を手に取ったのはたまたまでしたが、読んでみると「お囃子」が漫画や文章で書いてあり、分かりやすく、楽しく読めました。
著者がどうしてこのお囃子になりたかったのかということと一緒に、どうすればお囃子さんになれるのかも紹介されているので興味がある方は手に取ってみてください。
後半部には噺家さんとの対談や著者のエッセイなども載っていて、落語に詳しくなくても楽しめる本です。

『らくご植物園』

『らくご植物園』(別ウインドウで開く)
相羽 秋夫/著 東方出版 2022年7月

この本は、『荒川の桜』という落語に出てくる桜や、『その後の桃太郎』に出てくるきびなど、落語に出てくる植物をその噺のあらすじとともに紹介しています。
大体1つの植物(噺)に2ページと読みやすく、どんな噺に出てくるどんな植物なのか、知らない噺でもあらすじがあるので内容もわかって面白いです。
すべての植物の説明の最後には必ず謎かけがあってこれも面白い!
『「桜」と掛けてティッシュペーパーと解く その心は…』(本文より)
ぜひ読んでみてください。
姉妹本で『らくご動物園』(別ウインドウで開く)があることを知りました。…この本も読みたいから予約しよう!

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。