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よむとす No.283 気候と天気とくらしと

[2022年11月1日]

ID:953

気候と天気とくらしと

中央図書館 伊坪 美穂子

この夏は、異常な暑さとなりました、体温より高い気温の日が続き、体もまいってしまいました。ここ何年か、四季の中で春と秋がとても短くなってしまったと感じています。そんな気候や天気、季節のことを考える本の紹介です。


『わかりやすい天気図の話』

『わかりやすい天気図の話』(別ウインドウで開く)

クライム気象図書編集部/編 クライム 2005年1月

中学生の頃、理科の勉強で天気図をかきました。ラジオの気象通報を聞きながら、天気図を完成させていく作業は楽しいものでした。名瀬やウラジオストクといった地名を知ったのも、この天気図作成作業からでした。天気図のかきかたのほかにも、天気記号や気象現象、冬型の気圧配置、寒冷前線の通過といった、テレビやラジオの気象情報でよく聞かれる言葉が、どういう現象のことを言っているか、天気図とともに説明されています。これであなたもちょっとした気象予報士に⁉


『天気痛を治せば頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』

気象病、天気痛などのことばを、最近よく耳にします。「ふりけを病む」と、いうひともいますが、天候が悪くなる前に、必ず頭が痛くなったり、古傷が痛んだりする。梅雨や台風の時期になるとめまいに悩まされる…体が気圧の変化に左右されているようです。著者は、「天気痛ドクター」で、天気痛とは何か、症状、対処法などがわかります。「天気痛日記」なるものを書いて、客観的に自分の症状を知る方法もあるようです。対処法を一つでも知っていれば、少しでも痛みや不快から自分を守れるかもしれませんね。

『かこさとしこどもの行事しぜんと生活 11月のまき』

『だるまちゃんとてんぐちゃん』(別ウインドウで開く)などでご存じのかこさとしさんの本です。1月から12月までの12巻あり、それぞれの月の行事、暦、農作業や食べ物、生き物、遊びなど、さまざまな角度から、かこさんの温かい絵で各月のことがわかります。「11月のまき」は、11月の別のいいかた・文化の日・小春日和・酉の市・あたたかいたべもの・わらなわのむすびかた・冬ごもり…など22の項目からなります。フリガナがあり、こどもからおとなまで楽しむことができます。《雪のかざりきり》の項では雪の結晶の紙の切り方が絵で紹介されており、これなら自分もできそう、作って家に飾って冬を迎えようかと、少し暖かい気持ちになります。11月という月がどんな月か、1冊でとてもよく分かります。あらためて秋のことを味わいたと思います。

今年もあと少しになりました。あまり寒い冬にならないことを願いつつ、やり残したことがないように過ごしたいと思います。



よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。