鼎図書館 平沢 百花
最近、とある漫画にハマっています。その漫画の中でリスや鹿などの脳みそを食べているシーンがあり、いつも「どんな味がするのだろう」と想像しています。今まで、ダチョウやワニなどいろいろ食べてきましたが、まだこの世には私が想像もできないような食べ物がたくさんあるのだなと思うとなんだかわくわくします。
今回は、そんな少し変わった食文化の本を紹介します。
白石 あづさ/著 新潮社 2016年10月
この本はタイトル通り、著者が世界を旅して実際に現地で食べた「変わった肉」を綴る紀行です。アルマジロやダチョウ、インパラやキリンまで、日本では食べるなんてありえないような動物がたくさん出てきます。特にキリンは、「食べちゃうの?」と衝撃的でした。さらに衝撃的だったのは、ヒツジの脳みそのサンドイッチです。見た目は少しグロテスクなようですが、味は白子のようで美味しいのだそう。
想像もつかないけれど少し食べてみたい、そんな気分になる本です。味のあるゆるい挿絵が良い雰囲気を出していて、現地の人との交流も読んでいて楽しくなる一冊です。
『じつは食べられるいきもの事典 ~「食べる」とは人間の歴史そのもの~』(別ウインドウで開く)
松原 始・伊勢 優史/著 宝島社 2020年3月
動物だけではなく、昆虫などさまざまなじつは食べられるいきものを紹介している本です。世界のあちこちで食べられている生き物もいれば、なんと日本でも食べられている意外な生き物もいます。
一見食べられそうもない「ヒトデ」ですが、熊本のごく一部では、塩ゆでにして食べられているそうです。その他にも、ペンギンやセミ、マンボウなどの食べ方や、どうして食べられるようになったのかがわかりやすいイラストでかかれています。ぜひ、手に取っていろいろな生き物の味を想像してみてください。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。