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よむとす No.250 私の好きな「アウトドア」のはなし

[2021年6月15日]

ID:855

私の好きな「アウトドア」のはなし

中央図書館 代田 智之

 

「キャンプ」を題材にした漫画やアニメの影響か、キャンプやサバイバルをする人気芸人さんの姿がテレビで放映された影響か、このところブームとなっていた「アウトドア」。さらに新型コロナウィルス感染症の影響もあり、屋外で「密」になりにくい環境ということから、たくさんの人が週末ひとりで、もしくは家族でキャンプをしたり、バーベキューをしたり、自然に親しんでいるのではないでしょうか。

かく言う私も、キャンプが大好きな一人です。今、ドはまりしている人も、これからやってみたいと思っている人も、ぜひ私のおすすめ「アウトドア本」を手に取ってみてください。


『無人島冒険図鑑』

『無人島冒険図鑑』(別ウインドウで開く)

梶 海斗/著 秀和システム 2020年4月

日常から遠く離れた無人島。そんなシチュエーションを想像しただけで、わくわくしませんか?

この本では、無人島生活12年の著者が、無人島で生活するための知恵を細かく紹介しています。無人島に行くための服装から始まり、危険生物の紹介や飲み水の作り方など、無人島で必要となる情報が載っています。実際に自分が無人島に行くことを想像しながら読み進めると、面白さ倍増です。

また、自然体験が楽しめる「無人島」の紹介も載っているので、興味がある人はぜひ手に取ってみてください。


『[北欧流]焚き火のある暮らし』

『[北欧流]焚き火のある暮らし』(別ウインドウで開く)

エイヴィン・ベルク/著 井上 廣美/訳 原書房 2019年4月

この本は、火の起こし方や料理など、実用的な焚き火の技術や知恵にとどまらず、古代からのヒトと火の関わりの歴史など、「火」に対するさまざまなエッセンスが詰まっています。

私はキャンプに出掛けると、必ず焚き火をします。もはや焚き火をするためにキャンプに行っているといっても過言ではないでしょう。焚き火をしながら、薪のはぜる音、ゆれる炎を眺めていると、本当に時間を忘れてリラックスすることができます。本に掲載されている写真を見るだけでも、この雰囲気を味わうことができるかもしれません。

本文中には「オレンジ色に輝くキャンプファイアの光に包まれながら、仲たがいしたり敵意を募らせたりすることなどめったにない」という言葉が載っており、「火」は表面的な温かさにとどまらず、人々を内側から癒してくれる存在なのではないでしょうか。


『スノーピーク「楽しいまま!」成長を続ける経営』

「スノーピーク」といえば、キャンパーさんなら誰でも知っている超有名アウトドアメーカーです。私自身、キャンプ場でスノーピークのギア(キャンプ道具)を見かけることが多く、なぜ多くの人に愛されているのかを知りたくて手に取りました。

その秘密は、社長も含めた社員は、生産者であると同時にギアの「ユーザー」であることでした。

「好きが高じて…」という言葉がありますが、まさしくそのとおりで、あったらいいなと思っているものを見つけ、一緒に考えていく仲間がいる。なんと素晴らしい環境ではないでしょうか。

「好きなこと」が仕事につながる、そんなアウトドアメーカーの挑戦を知ることができる一冊です。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。