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よむとす No.230 扉

[2020年8月15日]

ID:768

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上郷図書館 井原桃子

 

小学生の女の子に「上郷図書館のどこに隠し扉があるの?」と聞かれたことがあります。

上郷図書館のどこに隠し扉があるのか、気になる方はぜひ図書館に足を運んでみてください。


『雨ふる本屋』

『雨ふる本屋』(別ウインドウで開く) 日向 理恵子/作 吉田 尚令/絵 童心社 2008年11月


お母さんにおつかいを頼まれたルウ子は雨宿りをするため図書館に寄ります。本たちが自分に襲いかかりそうで、下を向きながら歩くルウ子。そこで見つけたのは、妹を驚かそうとポケットに入れたはずのカタツムリ。すごい速さで進むカタツムリを追いかけると、そこには小さな扉が。その扉の向こうにあったのは雨が降っている古本屋でした。

この古本屋にある本は、忘れられた夢や物語の種から出来上がります。その迷子の物語たちは雨を受けることで本という形になるのです。人の想像から物が生み出されるこの古本屋では、主人公ルウ子が頭の中に描く世界も形となって現れます。実際にルウ子の想像から、透明な汽車に乗る、クジラの背中に乗るということが生み出されます。そんな素敵な妄想を誰しも一度はしたことがあるのではないでしょうか。

ルウ子は妹がお母さんに可愛がられる姿から妹を嫌い、悪いことを考えます。またそんなルウ子の心の変化もこの物語のキーポイントです。ルウ子に感情移入しながら楽しめる物語であり、大人も子どもも楽しめるファンタジー小説です。


紙芝居『おいしいとびらをとんとんとん』

紙芝居『おいしいとびらをとんとんとん』(別ウインドウで開く) 土田 義晴/脚本・絵 童心社 2001年3月


次に紹介するのは小さな子どもを持つ方や、小さな子どもに関わる方が子どもと一緒に楽しめる紙芝居です。

「ここはおいしい国のおいしいおうち。」

おいしいおうちには○、△、□など色んな形の扉が付いています。その扉をみんなで一緒に「とんとんとん」と叩くと、あれ?あれ?おいしい食べ物がいっぱい出てくる不思議な扉です。

出てくる食べ物はその扉と同じ形の食べ物。りんご、せんべい、おにぎり…出てくる食べ物はどれもとても美味しそうです。

「好きな食べ物はどんな形?」そんな言葉を交わしながら楽しめる紙芝居です。


『世界のドア』

『世界のドア』(別ウインドウで開く) ベルンハルト M・シュミッド/著 ピエ・ブックス 2005年4月


最後に紹介するのは世界のドアの写真集です。今は販売されていない本ですが、図書館にありますのでぜひ読んでほしい1冊です。

日本ではあまり見ることのないドアノッカーや、葉っぱの中に埋もれたドア、窓みたいに向こう側が見えているドア、ドアの前にカーテンがあるなど外国ならではのドアがたくさん見られます。普段何気なく開いたり閉じたりするドアですが、このように写真で見るとドアのデザインや模様が一種の芸術作品のように見えます。この写真集の中には世界遺産に指定されている地域・場所・建物もあります。どの写真が世界遺産か探しながら写真を見るのも楽しいかもしれません。

著者のベルンハント M・シュミッドさんはあとがきで、「あなたの人生に大きく開かれた数々のドアがあるように、そしてそれらのドアの中からあなたが賢い選択ができるように願っています。」と言っています。確かに私たちの人生における選択の1つ1つは扉のようなものだと思います。この道を歩みたいと扉を選択しその扉を開いて進むのが人生ではないでしょうか。次に開く扉は素敵な人生の扉であることを願いたいですね。

 

本を開いて最初に現れるページのことを「扉」と言います。皆さんも本の「扉」を開いて素敵な世界との出会いをしてみませんか。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


よむとす No.230 扉への別ルート