ページの先頭です
メニューの終端です。

よむとす No.211 クマの王様「シロクマ」

[2019年11月1日]

ID:707

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

クマの王様「シロクマ」

上郷図書館 井原 桃子

 

犬好き、猫好きという言葉は聞いたことがあると思いますが、私は「シロクマ」好きです。「シロクマ」と言いましたが、正式名称は「ホッキョクグマ」です。なぜ好きなのかをここで語るととても長くなってしまうので、今回は皆さんにホッキョクグマの魅力が伝わる本を紹介します。


『ホッキョクグマ』

『ホッキョクグマ』(別ウインドウで開く)

ジェニ・デズモンド/作 福本 由紀子/訳 BL出版 2018年3月


最初に紹介する本はホッキョクグマの入門書におすすめの本です。

主人公は1人の女の子。女の子はある日、本棚から『ホッキョクグマ』という1冊の本を手にします。その本を読みながら女の子はホッキョクグマの生態について学んでいきます。

この本を読んで1番驚いたのはホッキョクグマの食事についてです。ホッキョクグマは肉食で、主にアザラシやイルカなどを食べます。ホッキョクグマは名前のとおり北極に住んでいます。ですからいつも食べ物が見つかるとは限りません。特に夏は氷がなくなってしまうため、アザラシを捕ることはできないそうです。そのため長い間、およそ3ヶ月は何も食べなくても大丈夫な体だそうです。他にもホッキョクグマの特徴である大きな体や、白い見た目にもさまざまな秘密が隠されています。

子どもにもわかりやすくホッキョクグマについて知ることができる本です。


『きょうのシロクマ』

『きょうのシロクマ』(別ウインドウで開く)

あべ 弘士/作 光村教育図書 2013年7月


次に紹介するのは絵本です。

2011年6月、作者のあべ弘士さんは北極をひと月探検し、実際にたくさんのホッキョクグマを見たそうです。その中でホッキョクグマがアザラシを捕まえようとする場面にも出くわしました。その時に見たこと、考えたことを形にしたのがこの絵本です。

ある日、1頭のシロクマがお腹を空かせてやってきます。そこで見つけたのがアザラシです。「どうやってアザラシを捕ろうか」「どうやってシロクマから逃げようか」そんな2頭の攻防をユーモラスに描いています。ホッキョクグマとアザラシの心の声を的確に表現しているようで、アザラシを狙うホッキョクグマとホッキョクグマから逃げるアザラシ、どちらも応援したくなるようなそんな1冊です。


『人に育てられたシロクマ・ピース』

『人に育てられたシロクマ・ピース』(別ウインドウで開く)

高市 郭広/語り 平野 敦子/構成・文 学研パブリッシング 2011年6月


 最後に紹介する本は人に育てられたホッキョクグマの話、ノンフィクションです。

 愛媛県立とべ動物園にバリーバというホッキョクグマがいます。1999年12月2日、バリーバは2頭の子どもを出産します。1頭は残念ながら生まれてすぐ亡くなってしまいましたが、その時奇跡的に助かった1頭がピースでした。バリーバは初めての出産ということもあってか、ピースを産んですぐに子育てを諦めてしまいました。そのため当時ホッキョクグマの担当であった高市郭広さんがピースを育てることになったのです。今現在はホッキョクグマを家で育てることはできませんが、当時のとべ動物園では「人工保育をする場合、必要であれば、その動物を家に連れて帰ってもいい」という決まりだったそうです。高市さんは早速家に連れ帰って育てることにします。「ピース」という名前は高市さんのお母さんが考えたそうです。

 私はホッキョクグマを育てると決めた高市さんの強い覚悟に感動しました。ピースが暑いと鳴けば、真冬でも窓を開けて寒い風を入れていたそうです。またぬいぐるみのようなピースが成長していく姿もこの本の魅力です。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


よむとす No.211 クマの王様「シロクマ」への別ルート