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よむとす No.194 フィンランドに触れてみませんか?

[2019年2月15日]

ID:645

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フィンランドに触れてみませんか?

中央図書館 木下 陽子

 

今年は、日本とフィンランドが外交関係を結んでから100周年の年です。みなさんは、フィンランドというと何を思い浮かべますか?森?湖?それとも、オーロラ?はたまた、サウナ?サンタクロース?今回は、絵本に乗せ、フィンランドを少しお届けします。


『ぶーぶーぶー』(0.1.2.えほん)

ぶーぶーぶー(別ウインドウで開く)』(0.1.2.えほん)

こかぜさち/ぶん わきさかかつじ/え 福音館書店 2007年4月


フィンランドのブランド、マリメッコをご存知ですか?フィンエアーの飛行機のデザインとなったケシの花「ウニッコ」を思い浮かべる方もいらっしゃるのでは?

この絵本の絵を手掛けたのは、そのマリメッコで、主に1960~70年代に、外国人初のデザイナーとして活躍されていた脇阪克二さん。脇阪さんが絵を描いている絵本は何冊かあるのですが、今回は、1975年に脇阪さんがデザインし、今やマリメッコの定番となっている「ブーブー」というカラフルな自動車がたくさん走っているデザインと同じく、カラフルな自動車が登場するこの絵本を選んでみました。いろんな音も聞こえてくるこの絵本は、小さなお子様から楽しんでいただけます。ぜひ、声に出して読んでみてくださいね。


 

『北の魔女ロウヒ』

『北の魔女ロウヒ』(別ウインドウで開く)

バーバラ・クーニー/さく・絵 トニ・デ・ゲレツ/原文 さくまゆみこ/編訳

あすなろ書房 2003年1月


2月28日は、フィンランドの祝日、カレワラの日です。「カレワラ」とは、日本神話のように、フィンランドの始まりを歌った詩のこと。1835年2月28日、医師のエリアス・リョンロートが、フィンランド東部を中心に古くから伝わる口承歌謡を集め、フィンランド語で出版しました。出版当時、長い間、他の国々の支配下にあり、自分達はどこの国の民族なのだろうと思いを巡らせていたフィンランドの人々は、この詩の存在で、フィンランドの土壌にも根付いている文化があることに気が付き、それがフィンランド独立(1917年)への後押しとなったともいわれています。その出版日が祝日になっているのも頷けます。

そして、この絵本は、「カレワラ」に感銘を受けたアメリカの作家バーバラ・クーニーが、その一場面をもとに描いた絵に沿って、再話されたものです。

あるものを、魔女のロウヒが奪い閉じ込めてしまった為に訪れた闇。人々は道に迷い、寒さに震えます。そこで、賢者ワイナモイネンは鍛冶屋の力を借り、日常を取り戻す為に奮闘するのですが…。さて、ロウヒとワイナモイネン達の攻防戦の結果はいかに!

物語中、ワイナモイネンが奏でるフィンランドの伝統的な弦楽器カンテレ(「カレワラ」では、フィンランド人の繁栄を願い、彼が残してくれたとされている)にもご注目を。



『さびしがりやのクニット』

『さびしがりやのクニット』(別ウインドウで開く)

トーベ・ヤンソン/作・絵 渡部翠/訳 講談社 1991年6月


昨年も、「よむとす」で、ムーミンの本を紹介させていただいたのですが、今年は、3月にムーミンのテーマパークが埼玉県内に開園したり、4月にムーミン展の全国巡回が始まったりと、ムーミン好きにとっては特別な年なので、また紹介させていただきます。

実はこの絵本、ムーミン谷のお話なのですが、ムーミン一家は出てきません。なぜなら、ムーミン一家がムーミン谷へやってくる前のお話だからです。そうなの?と思って下さった方、ぜひ、ムーミン童話『小さなトロールと大きな洪水』(別ウインドウで開く)もあわせてどうぞ。

というわけで、今回の主人公は、小さな‟はい虫”クニットです。この寂しがり屋で恥ずかしがり屋のクニットが、一緒にいてくれる人を探しに、一人で暮らしていた家を出るところからお話は始まります。出会う人々が眩し過ぎて近寄ることさえできない彼が、パートナーと出会えたきっかけはなんだったと思いますか?

一人静かに読むのもよし、大切な人と開くのもよし。トーベさんの出身地がフィンランドだからこその、日本では体感できない白夜も描かれているこの絵本をお楽しみください。




 

実際に行くとなると日本からは遠い国ですが、これらの絵本で、フィンランドの風を少しでも感じていただけたら幸いです。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


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