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よむとす No.176 としを重ねて

[2018年5月15日]

ID:547

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としを重ねて

中央図書館 遠山 百合香


日本の平均寿命が延び続けています。90歳100歳まで生きてもおかしくない時代が来ました。私の祖母も90後半で、まだまだ元気で羨ましい限り。今回紹介する本の著者は皆70歳を超えています。年を取っても頑張れること楽しいことがあるっていいですね。


『あんた、ご飯食うたん? 子どもの心を開く大人の向き合い方』

『あんた、ご飯食うたん?』(別ウインドウで開く)

中本 忠子/著 カンゼン 2017年12月

中本忠子さんは84歳。子供たちから“ばっちゃん”と呼ばれ、約40年間も、罪を犯し居場所のない子供たちや家庭の事情でごはんを食べることのできない子供たちに、自宅を開放し、手作り料理を食べさせてきました。以前、NHKの番組で取り上げられたこともあるので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。

保護司として世話をしていた少年に自宅でご飯をふるまったのをきっかけに、おなかが減るから悪さをするんだと気づき、逆にお腹が満たされていれば悪いことをしない、それなら、毎日ご飯をたべさせればいいと、今日まで続いているそうです。そして、ご飯を食べさせることだけではなく、きちんと子供たちと向き合い、子供たちを信じ共感するなど、子供たちとの接し方で大切なことも沢山書かれています。子供との向き合い方に悩んでいる人にも役に立つ本ではないかと思います。

中本さんの芯の強さや謙虚さ、信じる心が、多くの子供たちを救ってきました。“ばっちゃん”の思いやすごさが伝わります。


『すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる』

『すごいトシヨリBOOK』(別ウインドウで開く)

池内 紀/著 毎日新聞出版 2017年8月

ドイツ文学者・池内紀さんは77歳。70歳になった時、市販の手帳に「すごいトシヨリBOOK」と書き自分の観察手帳をつけ始めました。老人になって気づいた事や記録してきて発見した自分なりの「楽しく老いる秘訣」が書かれています。

第1章老いに向き合う・第2章老いの特性に書かれていることは、著者くらいの年齢の方は思い当たることも多いのではないでしょうか。

趣味やコレクションを楽しむこと、老後の旅行の楽しみ方の工夫など、(私にはまだまだ先の話ですが)そうやって楽しめる老後もいいなと思います。また、隠しごとのように悩んでいる人が多いいわゆる「シモ」の話も前向きな気持ちで書かれています。年を取って老いる事へ抵抗するのではなく、老いていく現象を楽しみながら日々過ごしていけるなら、幸せだと思います。



『いのち愛しむ、人生キッチン 92歳の現役料理家・タミ先生のみつけた幸福術』

『いのち愛しむ、人生キッチン』(別ウインドウで開く)

桧山 タミ/著 文藝春秋 2017年7月

現役料理家 桧山タミさんは92歳。30歳で料理家として独立して料理教室を始め、現在も続けています。この料理教室は「タミ塾」と名づけられ、料理を学ぶことはもちろん、タミさんの生き方を身近に感じたいという塾生が多いようです。長い人生の中で得たタミさんの経験や知恵、料理教室での様子、料理の基本や愛情レシピが書かれています。年を取っても好奇心を忘れず、心から料理することを楽しんでいるのがわかります。

“人生は笑って楽しく過ごしたもの勝ち”と言える老後っていいですね。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


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