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よむとす No.168 短歌と出会ってみませんか

[2018年1月15日]

ID:507

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短歌と出会ってみませんか

 中央図書館 田中 瑞絵

 「短歌」と聞くと、どのような印象を持ちますか?難しそう…、よく分からない…等々、あまり馴染みのない方も多いかもしれません。五・七・五・七・七の5句から成る、たった31音の中にさまざまな情景や想いを詠み込む短歌の世界に少し触れてみませんか。


『百人一首への招待』

百人一首への招待(別ウインドウで開く)

吉海直人/監修  平凡社  2013年12月

短歌(和歌)の中でも多くの人に馴染みのあるのが、この百人一首ではないでしょうか。お正月には家族で百人一首かるたをやるという話もよく耳にしますし、最近では競技かるたなども話題となっています。
私自身子供の頃は、かるたに勝ちたいばかりに、歌の意味など考えもせずひたすらに歌を覚えたものですが、改めてそれぞれの歌に込められた想いや背景を知ると、音の響きだけで感じていた印象と違っていたりして、奥深い魅力を感じます。
この本では、時代を越えて愛される百人一首の魅力をいろいろな角度から見ることができます。歌の解説ばかりでなく、美しいかるた絵なども載っていて視覚的にも楽しめる一冊です。


『うたうとは小さないのちひろいあげ』

高校生になったばかりの桃子は、ひきこもりになってしまった中学時代からの親友・綾美との関係に思い悩む日々。思いがけず、半ば強引に入部させられた、短歌を詠む「うた部」で先輩や先生と交わり、短歌を「うたう」ことで自分と向き合い、前を向いて歩き出します。
顧問の先生が、短歌を作る上で大事なこととして、こんな話をします。「『人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける』人の心の中にある言葉の種、命にどれだけ葉を繁らせ、どんな花を咲かせるか。そして、誰かの心に届く歌でなければ歌として成立しない。」この言葉を体現するかのように、高校生達の詠む歌が瑞々しく、心を打ちます。
この本のタイトルは桃子が詠んだ上の句で、そこに親友・綾美が下の句をつけます。どんな歌になったのか、ぜひ、確かめてみてください。続編として『空はいまぼくらふたりを中心に』(別ウインドウで開く)『青春は燃えるゴミではありません』(別ウインドウで開く)があります。


『短歌ください 君の抜け殻篇』

『短歌ください 君の抜け殻篇』(別ウインドウで開く)

穂村弘/著  株式会社KADOKAWA  2016年3月

雑誌『ダ・ヴィンチ』の読者投稿企画「短歌ください」をまとめて単行本化したものです。人気歌人の穂村弘が寄せられた作品の中から傑作を選出、講評をつけたもので、第3弾となるこの本には「本」がテーマの回と「図書館」がテーマの回が収録されています。ルールは五・七・五・七・七という形式だけ。短歌とは、こんなにも自由でこんなにも面白いものなのかと驚かされます。個人的には「図書館」のテーマの回で「いい歌がとても多かった」と評されていたところが、なんだかうれしかったりします。
短歌をあまり読んだことのない人にこそ手に取って欲しい本です。一首、詠んでみたくなるかもしれません。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


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