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よむとす No.163 自然のめぐみとくらす

[2017年11月1日]

ID:449

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自然のめぐみとくらす

上郷図書館 伊藤 理恵

みなさんは秋の味覚をたっぷり味わいましたか。南信州では秋になると、栗・きのこ・芋・果物と次々においしいものが収穫されていきます。そして新米の季節を迎え、これからもまだまだ楽しみが続きます。
さて、そんな実りの秋ですが、いっぱい取れてしまった野菜や果物をご近所に配っても配り切れないという方、いただいたけれど食べきれないという時、おいしく食べる方法をご紹介します。


『作って楽しむ信州の保存食』

『作って楽しむ信州の保存食』(別ウインドウで開く)

横山タカ子/著  信濃毎日新聞社  2007年3月

 

古くから人々は大事に育てた収穫物を無駄にしないよう保存の工夫をしてきました。この本は、現代の生活に合った手軽な方法も加え、信州の四季折々の食材を使った保存食や活用法を収録しています。
また、県内各地を取材し、寒さの厳しい信州の気候・風土を生かして作られた特産物である、凍りもち・柚餅子・干し柿なども紹介されています。
凍りもちは、水がなくても唾液で溶かすことができ、お米でできているので腹持ちもよく、離乳食や介護食、非常食としても利用できるとのこと。常温で保存できる乾物は、日頃から常備すると安心です。近年、栄養的にも機能的にも優れた保存食が見直されています。野菜不足になる端境期(はざかいき)や長い冬を食べつなぐための知恵が現代にも活かされています。


『干したから… 』

『干したから…』(別ウインドウで開く)

森枝卓士/写真・文  フレーベル館  2016年3月

第22回日本絵本賞(公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社による)を受賞した本です。表紙をめくると、まず見返し部分に色鮮やかな干し野菜の写真が目に飛び込んできます。
一般的に食材はとれたてをそのまま食べるほうがおいしいですが、食べ物を確保し、年間を通じて飢えることのないようにするためには長期保存する必要がありました。現在の日本では冷蔵技術の発達により、食品の保存は難しくなくなっていますが、世界には電気などなく暮らしている人たちが、まだたくさんいます。そんなところでは、今も干したものが、なくてはならないものとして生活の中にあります。干したものを通して、食べ物や太陽・風などの自然のめぐみ、人類の知恵、そして人々のくらしもみえてきます。
そして、目からうろこのページがありました。
「私たちが食べている干したものは野菜や魚ばかりじゃない。米だって、干したもの。」
年に一回しかとれなくても、干して、水分を抜いて、毎日食べられるようにしてある。 米を干したものと思ったことは今までありませんでしたが、確かにそうです。今年はそんなことを意識しつつ、感謝しながらおいしいお米をいただきたいと思います。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


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