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よむとす No.162 もどかしいのが恋愛です。

[2017年10月15日]

ID:446

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もどかしいのが恋愛です。

鼎図書館 田中 文子

最近、ときめいたのはいつですか?「そんなもんはとうに通り過ぎた!」というベテランご夫婦も、絶賛恋愛中のカップルの方も、今は充電中のおひとりさまも、もどかしくて仕方なくなるこちらの3冊で、日常にときめきを。


『カエルの歌姫』

『カエルの歌姫』(別ウインドウで開く)

如月かずさ/著 講談社 2011年6月

とある中学の給食時間。校内放送はいつも通りクラシック…のはずが、その日は違った。放送委員長が、謎の「スクールアイドルプロジェクト」の開始を宣言!ざわつく校内で流れ始めた透明感のある歌声に、静まり返る教室…。その日から、顔を見せない謎のアイドル“雨宮かえる”は、校内の人気者になっていきます。
“雨宮かえる”の正体は、主人公の花咲圭吾(♂)。自分の容姿が嫌いな圭吾は、女声で歌う時だけは本当の自分になれる気がしていました。歌声をきっかけに、気になるクラスメイトの“水瀬さん”とも話せるようになるけれど、距離が近づくほどに、自分の正体が明かせなくなって…。
自分が一番自分らしい時って、どんな時?ピュアな恋物語の中に、ぐさりと刺さるものがあります。


『あなたはそっとやってくる 』

『あなたはそっとやってくる』(別ウインドウで開く)

ジャクリーン・ウッドソン/著 さくまゆみこ/訳 あすなろ書房 2008年3月

学校の廊下でぶつかって、二言三言交わしただけで、お互いが気になって仕方がなくなる。そんなこと本当にあるのでしょうか?この2人にはあったのです。
ジェレマイアは、ドレッドヘアをしたバスケプレーヤー。まっすぐな眼差しを持った少女・エリーと出会い、恋に落ちます。あの子の名前はなんだろう、あの人の髪にさわりたい、お互いに思いは募ります…。別居中の両親に挟まれて過ごすジェレマイアと、母親の一時の家出がトラウマになっているエリーは、お互いを支えにしながら強く生きようとしますが、2人には、もうひとつの壁が。「黒人」である彼と「白人」である彼女。一緒にいるだけなのに、なぜ怪訝な目で見られなければいけないのだろう?彼らの恋は、ラスト数ページでジェットコースターのように衝撃の結末を迎えます。
あたえられた時間は長いかもしれない、短いかもしれない。だから、いまいる大事にしたい人を、きちんと愛する。15歳の彼らに教えてもらえる作品です。

 

『ナラタージュ』

『ナラタージュ』(別ウインドウで開く)

島本理生/著 角川書店 2005年2月

大学生の工藤泉のもとにかかってきた、1本の電話。それは、高校時代の演劇部顧問・葉山から、後輩の舞台を手伝ってほしい、という依頼の電話でした。高校時代、曖昧に終わった苦しい恋。「ひさしぶりに君とゆっくり話がしたいと思ったんだ」電話の最後に、ついでのように呟く葉山の一言に、泉の止まっていた想いが動き出します。
「完璧なゼロに戻ろう。葉山先生を忘れる必要がなくなるくらい、思い出さなくなるために」。前に進んでは引き戻され、を繰り返す泉に、終始寄り添いたくなる1冊です。
今秋映画化されましたが、映画を観る前でも後でも、原作の繊細な味わいをぜひ。


よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。


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