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よむとす No.111 「郷土」愛「地名」愛~郷土の資料は郷土の図書館で~ 2015年08月15日

[2017年6月8日]

ID:188

「郷土」愛「地名」愛~郷土の資料は郷土の図書館で~

中央図書館 鈴川小野花

飯田市立中央図書館では「伊那谷地名講座」を開催しています。おかげさまで10回を数える人気講座となりました。講座の度に講師の先生から熱意のこもった資料を頂いており、そういった資料を大勢の方に見ていただくため、図書館で冊子にまとめています。2階地名コーナーにあり、貸出もできます。最新刊は7月4日に行われた『大島城跡』(別ウインドウで開く)です。また、過去の配布資料はご希望があればお渡しできますので、お気軽に中央図書館まで問い合わせてください。
11月21日(土曜日)には第11回目となる「松岡城跡」の講座が予定されています。お城と地名という人気ジャンルが揃っての講演です。最近では県外からはるばるみえる方もいらっしゃいます。皆さんふるってご参加ください。

『羽場・丸山・飯田町の小字の由来』『羽場・丸山・飯田町の小字の表』『羽場・丸山・飯田町 小字図』

小字(こあざ)とは、地名の中でも一番小さな単位のもので、地域の特徴が良く表れています。この本は、伊那谷地名研究会の今村理則先生の長年の努力でまとめられた小字の由来・表・図の3点からなっています。各地区ごとに作られており、飯田市のほぼ全域をカバーしています。2階地名コーナーにあります。残念ながら貸出することは出来ませんが、地図に細かく線引きして赤字で書き込まれた小字図の細かさは圧巻です。その緻密な作業の成果をぜひご活用ください。

『縄張図・断面図・鳥瞰図で見る信濃の山城と館 第6巻 諏訪・下伊那編』

諏訪・下伊那の山城の縄張り・断面・鳥瞰図とその解説です。宮坂武男さんの鳥瞰図は地名講座のポスターでも使わせていただいています。細部まで書き込まれた復元図はわくわくしますね。飯田下伊那には中世の山城がたくさんあり、これは全国でも珍しいそうです。天守閣など派手な構造はありませんが、堀跡や土塁跡、虎口、升形など実戦的な作りに歴史のドラマを感じられます。武田・織田・徳川と渡り合い、群雄割拠した下伊那の中世に思いを馳せてみませんか。
飯田・下伊那の山城についてさらに詳しく知りたい方は、飯田市上郷考古博物館の平成21年度秋季企画展展示図録『南信州の山城』も併せてごらんください。

郷土資料の登録について

飯田市立図書館では地域で行われた講座・勉強会の資料を頂いて、郷土の資料として登録しています。こうした地元の方々の努力と熱意で作られた資料は、飯田市の図書館にしかない貴重な財産です。沢山の方々に見ていただき、次の世代へと大切に引き継いでいきたいですね。そのために図書館では資料の収集・登録・保存に日々励んでおります。身近にそういった資料がありましたら、是非、図書館まで情報をお寄せください。お待ちしております。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。