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よむとす No.104 ちょっとお城へハイキング♪ 2015年05月01日

[2017年6月8日]

ID:185

ちょっとお城へハイキング♪

鼎図書館 木下 和子

みなさん、「お城」と聞いてどんなお城を想像しますか?シンデレラ城みたいなヨーロッパのお城?それとも、天守閣が立派な日本のお城?はたまた、天空に浮かぶお城でしょうか?
今回ご紹介するお城は、ハイキング気分で行ける山城です。山城って、どんなお城?と興味を持たれたあなた。この本を読んで山城に行けば、山城のトリコになること間違いなしですよ。

『今日から歩ける超入門山城へGO!』

『今日から歩ける超入門山城へGO!』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

萩原さちこ・西股総生/著 学研パブリッシング 2014年12月

まずは山城を楽しむための入門書から。
山城とは、山全体を城地にしたお城のことです。戦国時代の主流のお城で、天守や石垣が誕生する以前は、掘った土を盛って壁をつくったり出入口や通路を複雑化したりして、お城はつくられていました。そんな山城をどう楽しんだらよいのかを紹介しているのが、この本です。
題名に「超入門」とあるように、山城の見るべきポイントはどこなのか、山城をどう歩けばよいのか、どんな準備が必要なのかが、初心者にもわかりやすく書かれています。空堀、土塁、郭、虎口などの専門用語も1つ1つ丁寧に説明されており、山城歩きの必須アイテムである“縄張り図”の見方も書かれているので、この1冊で山城に出かける用意は万端です!
実際に著者たちが全国の山城へ行って歩いた様子が写真入りで書かれているので、「えー、ちょっと山登りは…」と思われた方でも、読むだけで日本全国の山城に行った気分になれる本です。

『長野の山城ベスト50を歩く』

『長野の山城ベスト50を歩く』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

河西克造・三島正之・中井均/編 サンライズ出版 2013年4月

山城の基礎知識を得て、山城の楽しさに出会いたい!と思ったなら、実際に近所の山城に行ってみましょう。
ということで、長野県の山城が紹介されているこの本の出番です。題名の通り、長野県に1,200もあるお城の中から50の山城を選んで紹介しているこの本には、すぐに行そうな飯田市にある山城も3か所(飯田市座光寺の南本城城、飯田市上久堅の神之峰城【床山城】、飯田市山本の西平城【城山】)、載っています。このお城名を聞いて、「そういえば遠足で行ったよね」と思い出された方もいるのではないでしょうか。出かけるのに気持ちがよい気候になってきた今日この頃、この本からそれぞれのお城の歴史や築城の様子を知って、「じゃあ、ちょっと行ってみようか」と出かけてみると、今まで知らなかった山城の楽しさに出会えますよ。
ちなみにこの本では長野県の平城も取り上げられており、飯田市の飯田城・松尾城・鈴岡城が紹介されています。「山城は登れないかも…」と思われた方でも平城だと行きやすく、手軽にお城を楽しむことができます。

『戦国の山城 山城の歴史と縄張を徹底ガイド』

近くの山城を堪能したら、全国の山城を歩くとしましょう。全国にはたくさんの山城があるのです。近年、雲海に浮びあがる天空の城として有名になった竹田城(兵庫県)、織田信長が攻めた浅井氏の小谷城(滋賀県)、首里城以前の中山王の居城として知られる浦添城(沖縄県)などなど、挙げていけばきりがありません。
この本では91の山城が紹介されていますが、取り上げられているのは、山城サミットの趣旨に賛同する全国の山城所在地の自治体や関係団体で組織されている「全国山城サミット連絡協議会」に加盟している自治体の山城です(2007年10月1日現在)。なので、「あれ、このお城載ってないや。」という山城もあるかと思います。しかし、ここに載っている山城については調査・整備の状況、今後の構想なども書かれており、山城サミットの趣旨に賛同している自治体や関係団体らしく、山城を中心としたまちづくりの様子もうかがえるところが、この本のポイントなのです。
「全国の山城も見てみたい!」と、山城のトリコになったあなた。この本を片手に、全国の山城のあるまちへ出かけてみませんか。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。