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よむとす No.54 『物見遊山を楽しみまいか』 2013年04月01日

[2017年6月8日]

ID:179

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『物見遊山を楽しみまいか』

中央図書館 小池久仁子

「物見遊山」という言葉、あまり耳にしなくなりました。旅好きの者にはこれから始まる旅へのわくわく感が倍増する言葉ですが、若者にはあまりピンとこない言葉になってしまっているかもしれません。だからといって改めて「じゃあ物見遊山てなんなあ?旅?観光?」と聞かれてもそれだけでは言えない何かを含んだ言葉の意味をうまく伝えることができません。
そんなわけで図書館の書架に助けをもとめたら、ちゃーんとありました。二冊紹介します。「物見遊山」の思い・・・通じればと思います。

『現代風俗 物見遊山 旅と娯楽の風俗学』(現代風俗研究会年報第33号)

『現代風俗 物見遊山 旅と娯楽の風俗学』(現代風俗研究会年報第33号)詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

現代風俗研究会/編 新宿書房/発行 2012年12月

現代風俗研究会の研究報告集です。1年間「物見遊山」をテーマに語りあったものが論文になり掲載されています。ずばりこの本を読めばわかります。物見遊山が何・・・が。
昭和14年の「東京女高師の満州旅行」、今までに出版された京都のガイドブックを読み比べた「あれこれ京都本を読んでみた」などなど興味深い論文が18本、掲載されています。執筆者の紹介のところには、「あなたにとって“物見遊山”とは」と言う項目があり、それぞれの思いが書かれています。それを読むのもまた楽しです。あなたの「物見遊山」見つけてください。

『きよのさんと歩く江戸六百里』

『きよのさんと歩く江戸六百里』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

金森敦子/著 バジリコ株式会社/発行 2007年3月

江戸時代の一婦人の「物見遊山」の記録です。きよのさんは現在の山形県鶴岡市に住んでいた商家の奥さま。31歳の時、子どもにも手がかからくなったこともありご主人が旅をすすめます。このご主人若いころ東北、関東、関西を巡る旅をしているんですね。そのときの忘れられない感動を奥さんにも体験してもらいたいと思ったようです。素敵なご主人です。きよのさんはそれに応えます。お付きの人を従えて出発。東北を出て日光、江戸から大阪、京都、日本海側から鶴岡に戻る旅、108日約600里の壮大な物見遊山です。好奇心旺盛なきよのさんはどんなことでも記録に残しておきました。それがこの一冊になりました。きよのさんと一緒に江戸時代の物見遊山を楽しんでみてはいかがでしょう。

ちょっと一言
私は未だ知らないところが多い伊那谷を「飯田城ガイドブック」や「南信州の寺院」を持っていざ物見遊山です。
みなさんも「物見遊山」楽しみまいか

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。