ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

よむとす No.79 知らなくても困らないけど気になる“雑学”の世界 2014年04月15日

[2017年6月8日]

ID:178

知らなくても困らないけど気になる“雑学”の世界

中央図書館 熊谷 寿志

世の中の“常識”。それは知らないと困ったり、恥ずかしい思いをしたりする事はよくありますが、逆に常識とは対照的に全く知らなくても生きていける“雑学”は頭の中にどういう訳か残っていて、いつまでも憶えているものです。
今回は楽しい人生を生きていくにあたって、たぶん全く知らなくても困らず生きていける学問、雑学に関する本をご紹介します。もしも関心がありましたらと「へぇ~」と呟いて頂き、機会がありましたら来館の際には手に取って見て頂き、よかったら借りてください。

「戦国武将の死亡診断書」

「戦国武将の死亡診断書」詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

戦国☆保健委員会/編・著 酒井 シヅ/監修 エクスナレッジ 2012年1月発行

今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」で注目を集める戦国武将、黒田官兵衛考高(よしたか)。彼が生き抜いた群雄割拠の戦国時代を駆け抜けた武将たちは、どういった病気が元で亡くなったのかという死因を現代の医学で解き明かしたのがこちらの本です。
武士だって戦う為に鍛えているとはいえ人間、大名につかえる武士には、上司に小言を言われ、部下には下剋上を唆され、今の社会に生きる私たちと同様にストレスも溜まっていた筈です。この中には、明らかにそういった症状の武士も登場します。
それと当時大航海時代に世界に拡散し、ヨーロッパから中国を経て爆発的に広がったともいわれるこわ~い病気、梅毒。これにより命を落としたとされる武将もいれば、家族が酒に溺れ早死にした為に、健康に気を使っていたという武将もいます。
私たちが暮らす長野県、昔の信濃の国を駆け抜けた武田信玄や上杉謙信はなぜ死に至ったのかという考察を読んで歴史に思いを馳せてみて、史跡を訪ねるのも面白いと思います。
関連本として「幕末志士の死亡診断書」(別ウインドウで開く)というのもあります。こちらは幕末に活躍した人々を取り上げています。来年の大河ドラマは吉田松陰の妹が主役との事なので、合わせてご覧ください。

「誰かに教えたくなるアレの統計・確率」

「アレって何?」と思わず気になったので手に取った本ですが、この地球上で起こるさまざまな事象に生きている間にどのくらい巡り逢うかというのを、割合で現したのがこちらの本です。
国会議員になる確率や、子どもの頃に「当たりよ、出てくれ!」と願ったこともある方もいらっしゃると思われる駄菓子のあたりの確率、危険なので絶対に当たりたくない雷が、自分の身に襲ってくる確率。日本だけでなく海外のこうした確率もたくさんではありませんが出てきます。
ちなみに世界との比較で日本が1位になったランキングが出てきますが、その内容とは1日が長くあってほしいと感じる人の割合などでした。時間に関するものが多いと感じるのは、時間に追われていると意識して生活している人が多いという事なのかもしれません。
このようになんだかピンとこない世の中の確率がこの本に集められています。覚えたからといって何かの役に立つ……とは凡そ思えないのですが、ひょっとするとお酒の席やデートの話題には役立つと思います。

これ以外にも雑学の本は多数取り揃えております。真剣に勉学に励む方にはあまりお勧めできませんが、息抜きに一度読んで見てください。きっと何か素敵な事が覚えられると思います。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。