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よむとす No.56 世界作曲家列伝 2013年05月01日

[2017年6月8日]

ID:174

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世界作曲家列伝

中央図書館 熊谷 寿志

私たちはいろんな音を聞きながら毎日を過ごしています。今回はその音がつながる曲を作る作曲家の中でも、私がすごいと思った2人の作曲家についての本を紹介します。

『サティさんはかわりもの』

『サティさんはかわりもの』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

M.T.アンダーソン/文 ぺトラ・マザーズ/絵 BL出版 刊 2004年

サティと聞いてとあるスーパーの名前を連想される方もいらっしゃるかと思いますが、こちらはフランスの作曲家エリック・サティ(1866~1925)のことです。
“かわりもの”と題名にもある通り、自身の作曲した曲名に「ひからびた胎児」「犬のためのぶよぶよとした前奏曲」などと、おそらく曲名としては誰もつけないだろうという名前をつけたり、譜面に「うぬぼれずに」「新しい帽子が欲しい」とも書き込んだり、中でもギネス世界記録として認定されている同じフレーズを840回繰り返し、演奏時間が午後6時間を超える曲「ヴェクサシオン」は、その特異さゆえにテレビでも取り上げられたことがあります。
こうした若き日のサティの手法は、批評家からほとんど見向きもされませんでした。
音楽の決まりごとを破ることに挑み続けたサティでしたが、やがてそうした決まり事には意味があることを知ります。後年彼は青年期に退学した音楽学校に39歳の時に復学します。そこで改めて音楽のルールを勉強し、後年はバレエの曲などを作曲しました。
今日サティの曲はテレビのコマーシャルなどで耳にする機会があります。ご存じない方も、聞けば「あぁこの曲か」と思っていただけると思います。ぜひ聞いてみてください。

『交響曲第一番』

あの3.11の震災の後、ある交響曲の一節が人々を勇気づけたといいます。その曲の名は「交響曲第一番《HIROSHIMA》」。およそ80分第三楽章からなる、この作曲したのはこの本の著者佐村河内守さんです。
広島で生まれた著者は4歳から母親に音楽の手ほどきを受け始め、みるみるその才能を開花させます。10歳の時にその母親から「もう教えることはない」といわれると、今度は独学で音楽の勉強をし続けました。ところが17歳の時突然耳にある異変を感じた事から始まり、35歳となったある日完全に耳が聞こえなくなってしまいました。
耳が聞こえなくなってからは、体の不調が続くようになり、ついには体を動かすことができなくなる日もあったそうです。そんな中もって生まれた絶対音感と、記憶にある楽器の音色を組み合わせ、この「交響曲第一番《HIROSHIMA》」が作られました。
私はまだすべて聞いていないので、これから聞いてみたいと思います。
連休には「オーケストラと友に音楽祭」があります。これを機に読書とクラシックをぜひ楽しんでみてください。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。