上郷図書館 北村美由紀
私たちは楽しい時も悲しい時もお腹が空き食事をします。1人の食事も悪いものではありませんが、誰かと一緒の食事は格別ですね。食べ物を通して幸せな気持ちになったり、逆に味気なく寂しい気持ちになったりすることもあるのではないでしょうか。食事にはいろいろな思い出が詰まっています。
今回は“食事”や“食べ物”を通して人との触れ合いを感じられるような本を紹介したいと思います。
『あつあつを召し上がれ』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
小川糸/著 新潮社 2011年10月
この本は“食事”をテーマにした7つの話が掲載されている短編集です。食事を通して人との関わりを描いています。「かき氷」から始まり、「ぶたばら飯」、「松茸」、「おみそ汁」とさまざまな料理を取り扱います。心が温まる食事の話から、寂しい気持ちになる別れの食事、旅立ちの前の食事など、さまざまな食事の情景が描かれるとともに、それに関わる人たちの心理描写も細やかに表現されています。
嫌なこと、悲しいことがあっても美味しいものを食べれば乗り越えられる、私たちはどんな時でも食とともにあるのだな、ということを感じるお話です。
『生きるぼくら』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
原田マハ/著 徳間書店 2012年9月
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。
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