上郷図書館 加藤 敦子
私はまだ独身ですが結婚したら愛妻弁当を作りたいという野望があります。そのためにお弁当本を片っ端から読んでいます。ですが、なかなかリアリティーのあるのもには出会いにくいです。そんな中、エッセイ的な内容とレシピや実際の写真で構成されたリアルなお弁当本を紹介します。おいしそうな写真を眺めるだけでも楽しい本たちです。
『やっぱりママのおべんとうが好き!』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
藤井恵/著 PHP研究所 2012年5月
著者の藤井恵さんは料理家です。この本は藤井さんが仕事を続けながら二人の娘さんに15年間お弁当を作り続けた記録です。幼稚園から高校、大人向けまでのお弁当のコツとポイント、注意点などが藤井さんの失敗談と共に書かれています。料理家の藤井さんでさえこんなに失敗したり反省したりしているんだと、肩肘はらない日々のお弁当に親近感を覚えます。
私が印象的だったのは、蓋をあけると絹さやとたらこだけのお弁当。だけど、実はごはんが2段になっていて鶏そぼろと炒り卵がはさんであって2人をビックリさせようとしたお弁当。(見事にびっくりしたようです。)
冷凍ストックやおかずふりかけなど参考になるレシピも載っています。
なにより母親の深い愛情を感じる一冊です。
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
渡辺俊美/著 マガジンハウス 2014年4月
よりのまさみ/著 アールズ出版 2010年11月
『弁当パフォーマーまさきちの弁当は人生だ!』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
よりのまさみ/著 文芸春秋 2011年3月
この2冊は著者のよりのさんの人気ブログを書籍化したものです。
よりのさんは普通のOLさんで、自分にむけて毎朝お弁当を作ってそれをブログにあげています。「弁当は人生だ!」もはや、執念のように感じます。
よりのさんの理想のお弁当は、食べ終わった時にお弁当に残るのは梅干しの種だけ。
アルミやバランは使わない。食べられないものはいれない。よって仕切りは青じそ。
自分で弁当パフォーマーと名乗っているだけあって、見事なお弁当の数々です。
素材を無駄にしないコツ、うっとりするような綺麗なつめ方の工夫、毎日お弁当を続けるためのちょっとしたコツがたくさん載っています。
よりのさんのコメントもおもしろいので、よみものとしてもおすすめです。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。
飯田市立中央図書館飯田市立図書館