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よむとす No.90 食欲の秋をむかえて 2014年10月01日

[2017年6月8日]

ID:128

食欲の秋をむかえて

中央図書館 熊谷 誉司成

秋分の日も過ぎ、朝晩めっきり肌寒くなりました。秋の気配を皆さんも感じていることでしょう。アジア大会で日本の活躍を目にし、この秋はスポーツに取り組もうと思っている方もいらっしゃるでしょうが、実りの秋をむかえ、食欲を刺激されている方も多いはず。しかし読書を忘れてはいけません。そこで食に関わる本で読むと食べる両方を楽しみましょう。

『剣客商売庖丁ごよみ』

剣客商売は、言わずと知れた剣劇時代小説。江戸の町で秋山小兵衛、大治郎親子が剣術を活かして悪を懲らしめます。その話の折々に出てくるのが、旬の食材を活かした美味しいそうな料理。読んでいて食べてみたいと思った人も多いはず。話しに出てきた料理をまとめたのがこの本になります。月ごとに料理が紹介されており、話しに登場した場面や写真による調理手順も掲載され、食べてみたい夢を実現することができる本です。ちなみに10月に紹介されているのは、「鰻の蒲焼」「白瓜の塩揉み」「茄子の丸煮」「とろろ飯」の料理です。

『美人はコレを食べている』

秋は食べ過ぎてしまって体重を気にする方もいると思います。そんな方に参考になるのが、食べてやせてきれいになるのを目指すこちらの本。過度の食事制限や、単一食品ばかりを食べるダイエットとは異なり、美味しく食べて体の内側を健康にすることによって、結果としてやせていくというもの。食べるのをお勧めできない食物もあり注意が必要ですが、野菜を中心に食べる事、体に良い食材や調味料に気を配ることの重要性、料理レシピ等が紹介されています。本格的な秋を前に、前もって読んでみると良いかもしれません。

『しあわせのパン』

この本にはさまざまなパンが出てきます。クロワッサン、カンパーニュ、ライ麦パン、クグロフ、渦巻きパン、豆のパン、栗のパン等々。舞台は北海道の月浦、丘の上に立つオーベルジュを兼ねたパンカフェ「マーニ」。わけあり夫婦?が営むこの店に、心に傷をもった人たちが引き寄せられるように訪れます。自分も心に傷を秘めているから、傷ついた人たちの心に寄り添うように接することができる。温かなもてなしと、心を込めた珈琲・手料理・焼きたてのパンを食べて心を癒された人たちが、明日への一歩を踏み出せるようになって帰っていきます。お腹だけでなく、心も優しい気持ちで満たされるそんな一冊です。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。