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よむとす No.13 2011年07月17日号

[2017年6月7日]

ID:109

2011年07月17日号

2011年4月。『シナの五にんきょうだい』でおなじみのビショップが1942年に書いた絵本『The Man Who Lost His Head』が、ついに日本語訳されました。

その名も『あたまをなくしたおとこ』。今回は、ビショップの本を紹介します。

『あたまをなくしたおとこ』

『あたまをなくしたおとこ』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

E マツ
クレール・H・ビショップ/ぶん ロバート・マックロスキー/え
もりうちすみこ/やく 瑞雲社 2011年4月

ある朝、おとこが起きたら、なんてこった!あたまがなかった。
まくらをどかしても、ベッドの下をのぞいても、ドアのかげにも、タンスの中にも、ネコののどにも、どこにもない。あたまよ…いったいどこにいってしまったんだ。
冷静になって思い出してみよう。だけど、あたまがないから、思い出すのもむずかしい。
祭りにいったことを思い出したおとこは、あたまにカボチャをかぶせて、もう一度祭りに出かける。だけど、あたまをなくしたと言っても、だれも信じてはくれない。そこでおとこは、ひとりの少年に出会う。
合言葉は「とっぴん ぱらりの ぼっかーん!
あたまをなくしたおとこには申し訳ないけれど、なんともゆかいで不思議なお話です。20世紀初頭のほのぼのとした様子もうかがえます。

『シナの五にんきょうだい』

『シナの五にんきょうだい』詳細情報のページはこちら
(別ウインドウで開く)

E クル
クレール・H・ビショップ/ぶん クルト・ヴィーゼ/え
かわもとさぶろう/やく 瑞雲社 1995年10月

昔、シナに5人の兄弟がいました。一番目の兄さんは海の水を飲みほすことができ、二番目は鉄のように固い首を持ち、三番目はどこまでも足をのばせ、四番目は火の中でも平気で、五番目はいつまでも息をとめておくことができます。
ある日、あることのせいで、一番目の兄さんはつかまえられて、さいばんで首をきられることになってしまいました。そこで一番目の兄さんは「お母さんにおわかれがしたい」と家に帰り、二番目の兄さんがかわりにもどってきました。くびきり役人がいくらきろうとしても、二番目の兄さんの首は鉄のようにかたいので兄さんはへいきです。そこで今度は海に放り込まれることになりましたが…。兄弟が入れ替わっていることを知らない役人たちは一生懸命ですが、兄さんたちは何をされてもちょうどそのことに強い兄さんなのでちっとも効き目がありません。みんな同じ顔、同じ髪型。混ざったら、誰が誰だか親でもわからなくなるかもしれませんね。
起承転結のはっきりしたおはなし、次はどうなるの?とページをめくっていけます。絵も、黄色と黒のみのシンプルな色使いですが表情豊かで力強く、おはなしのなかにぐいぐい引き込まれてしまいます。
ぜひ親子でたのしんでほしい、ながく読み継がれている1冊です。

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