鼎図書館 矢澤恵
今年のノーベル物理学賞が青色LEDを開発した3人の日本人に決まりました!
その翌日には見事な皆既月食を堪能することができました。
そこで今回は、物理や科学って楽しいんだよ、自然って不思議だねと感じさせてくれる本を紹介します。(中学や高校時代に苦手だった…という方にこそおすすめです)
『ふしぎ体感、科学実験~数式なんか忘れてみよう!~』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
檀上慎二、オンライン自然科学教育ネットワーク/著 講談社 1999.9
数式とか理論とか難しいことはとりあえず忘れて、とにかく科学の「ふしぎ」を体感しよう、という本です。青色LEDが開発されたことですべての色が作れるようになったそうですが、じゃあ今光っているこの電気は何色が混ざってできているの?というホログラムシートの実験。重ねて貼った透明なセロテープにステンドグラスのように多彩な色がついて見える偏光板の実験。図書館でもやってみましたが、子どもも大人も「わぁ、きれい!」「なんで?どうして?」と驚いてくれます。
作者・檀上慎二さんは女子高校の物理の先生です。高校生が物理を好きになるにはどうしたらいいかと考え、あっと驚く実験や美しい実験を中心にした授業を行っているそうです。(他にも小中高校の先生などが共同で執筆しています。)「楽しみながら遊びながらの好奇心に満ちた状態での学習は、高度な内容でも身体で理解します。科学を心から楽しむ姿がなにより重要」とのことです。
そんな楽しい実験(しかも簡単!!)は他にも、ごみ袋の熱気球作り・ペットボトルの中に青空と夕焼け空を作る・ミニ四駆から音楽が流れるなどなど。おまけとして、超能力スプーン曲げのやり方・電子レンジで火の玉をつくるやり方も。もちろん、なぜ?どうして?という疑問に答えてくれる、大変わかりやすい解説もついています。(高校での授業のエピソードもあって、それも楽しいです。)
読むだけでも発見があって楽しい。読むとなにかやってみたくなる、そんな本です。
『たくさんのふしぎ』は私たちを取り巻くあらゆる“ふしぎ”から、毎号ひとつのテーマについて考える小学生向き月刊誌です。自然や環境、人間の生活・歴史・文化・哲学から、動植物、からだとこころ、宇宙、数学、くらしと遊び、ことば…、森羅万象を新鮮な目でとらえ、知的好奇心に火をつけてくれます。
わかりやすい文と絵や写真で楽しく豊かに表現してあり、子どもから大人まで新しい発見や驚きに満ちた内容になっています。300冊を超えるシリーズですが、その中から何冊か紹介します。
『クラゲは花』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
並河洋/文 石森愛彦/絵 2011.10
クラゲの一生をご存じですか?海にふわふわとういているあれはクラゲの一部分だけ、植物に例えればちょうど“花”にあたるのです。そんな不思議なクラゲの生態を描いた本です。
『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
本川達雄/文 あべ弘士/絵 1993.3
体が大きく長く生きるゾウと、体が小さく短い一生のネズミはどちらがいいの?いろいろ違いはあるけれど、同じことは一生に打つ鼓動が15億回ということ!
生きるということを考えます。
関根秀樹/文 狼林/絵 2008.9
人間は太古の昔から火とともに生きてきました。道具と火を使うことによって発達してきました。
生活の中に“火”が見えなくなっている今、火の魅力を伝えてくれる本です。写真ではない見事な絵も見どころです。
『マチュピチュをまもる』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
白根全/文・写真 2013.10
ペルーに残る遺跡には5000年も前から地震への工夫がされてきました。インカの遺跡をたどりその秘密に迫ります。マチュピチュの別の面が見えてきます。
『この子なんの子?魚の子』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
吉野雄輔/文・写真 2009.9
哺乳類は親に近い姿で生まれてきますが、魚にはびっくりするくらい姿かたちが変わるものがいます。えっ、これ同じ魚!とびっくりしますよ。
池内了/文 スズキコージ/絵 2010.4
「なぜ物には重さがあるの」「なんでりんごは落ちるのに、月は落ちてこないの」そんな疑問を通して、“科学する”ってどんなことかを考えます。
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。
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