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よむとす No.39 ことば辞典の愉しみ 2012年08月15日

[2017年6月8日]

ID:102

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ことば辞典の愉しみ

中央図書館 牧内 和人

ことばを調べるときにお世話になるのが「辞典」です。家庭にある辞書では満足できない、とことん調べたいというときは図書館へお出かけください。収録語数50万、100万用例を掲載する日本最大の国語辞典、『日本国語大辞典 第二版』(別ウインドウで開く)があります。全13巻プラス別巻で約80cmの圧倒的存在です。
その他、専門分野ごとに実にさまざまな辞典があります。事典までとなると、とんでもない数になってしまいますので、絞りに絞って今回は、「ことば」にこだわった特色のある辞典をいくつか紹介したいと思います。
ぜひ図書館で手にとってみてください。そして巻頭の序文を読んでみてください。なぜこの辞典を作ろうとしたのか、苦労やエピソードなど、編者の熱い思いが吐露されていて心打たれます。以下の紹介はその序文を中心に引用したり参考に構成してみました。

『長野県方言辞典』

『長野県方言辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

馬瀬良雄/編集代表 2010年 信濃毎日新聞社

地元の方言は、他の地域の言葉と比べると一層興味深く鮮明になる。明治以来最近までに長野県内で発行された30以上の方言集をもとに、50音順に約3万の見出しを立てている。当地域では『信州下伊那郡方言集』(別ウインドウで開く)『千代の方言』(別ウインドウで開く)『阿南町誌下巻』(別ウインドウで開く)『遠山のことば』(別ウインドウで開く)が出典。

『宮沢賢治語彙辞典』

『宮沢賢治語彙辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

原子朗/編著 1989年 東京書籍

「読者の意表をつく軽快さとうらはらに、やはり意表をつくそれら名辞の難解さに、非常にしはしば眩惑されながら、この謎にみちた賢治世界の、いわば言語地理を、誰にもわかるような辞典のかたちにして作れないものかと思案し」、足かけ9年をかけて出来た辞典。

『あいまい語辞典』

『あいまい語辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

芳賀綏ほか/著 1996年 東京堂出版

日常語はけっこうファジーなものだ。この「結構」という言葉からして、シチュエーションによって大きく変わる。「結構な出来栄え」だったり、「結構、似合う着物」だったり、「もう結構」と断る場合もある。日本語を使って生活する人間の姿や、心を描き出すことを目ざしたという。

『おいしさの表現辞典』

『おいしさの表現辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

川端晶子・淵上匠子/編 2006年 東京堂出版

テレビのグルメ番組などでも「おいしさ表現」が溢れているが、これがなかなか難しい。「甘い」「酸っぱい」「苦い」「うまい」などの基本的な表現から「すっきり」「まろやか」「香ばしい」などの感覚表現まで、さまざまな食べ物・料理に対する先人たちのおいしさ表現を集大成している。

『暮らしのことば擬音・擬態語辞典』

『暮らしのことば擬音・擬態語辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

山口仲美/編 2003年 講談社

手元にある国語辞典に、身近な動物である猫の声「にゃんにゃん」は載っているだろうか。擬音語・擬態語は普通の辞書にはほとんど載っていない。日本人なら分かりそうだとは言うものの、「きりきり痛む」と「しくしく痛む」はどう違うのか。暮らしに密着した表現追究が興味深い。

『天気予知ことわざ辞典』

『天気予知ことわざ辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

大後美保/編 1984年 東京堂出版

昭和59年出版。気象庁に勤務した編者が収集したもの。ことわざ総覧では、どこの地方でそのように言われているかを記載している。飯田市では、「権現山が帯を結んで東に切れると雨」をはじめ「煙草や越中が湿っぽいうちは雨が続く」など愉快なものも掲載されている。

『数え方の辞典』

『数え方の辞典』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

飯田朝子/著 2004年 小学館

物を数えるときは何でも「1個」「1つ」・・・では寂しい。物の名称から数え方がわかるユニークな辞典。箸は1膳、箪笥は1棹、鮨は1貫、などは馴染みのある部類だが、ページをあちらこちら散策していると「へえ~」というものがたくさんある。