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よむとす No.42 “元素の世界”へようこそ! 2012年10月03日

[2017年6月8日]

ID:86

“元素の世界”へようこそ!

中央図書館 関口京子

「元素」と聞いて、パッと思いつくものはいくつぐらいあるでしょうか。そもそも、元素とは何でしょうか。さまざまな分野で、その道の専門家たちが、「多くの人に興味をもってもらいたい」「役に立ててもらいたい」と、あの手この手を尽くして工夫を凝らした本が出版されています。今回は、「元素」へ導いてくれる本をご紹介します。

『世界で一番美しい元素図鑑』

『世界で一番美しい元素図鑑』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

セオドア・グレイ/著 2010年11月 創元社

元素を愛して止まない著者の想いが詰まった1冊。所持することの可能な元素を代表する、2,300点近くの品をグレイ氏は所蔵しており、その多くがこの本で紹介されているそうです。
黒を背景にデザインされた写真が美しく、元素のことが良くわからなくても、眺めているだけでも楽しめます。
一つ一つ丁寧に語られる独特の解説文は、元素を、私たちの身の回りに起こっていることと絡めて語られているため、元素単体に留まらず、広い世界を見回せる感じで、その世界に惹き込んでくれます。

『元素検定』

『元素検定』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

桜井弘/編著 2011年3月 化学同人

目を楽しませてくれる本の次に、クイズで楽しませてくれる本を。
例えば、「うがい薬や消毒剤として使われ、千葉県が世界第2位の産出を誇る元素は、どれでしょう?(1)塩素(2)ヨウ素(3)フッ素(4)臭素」(難易度レベル2)は、わかるでしょうか。
元素そのものですと、なかなか馴染みがありませんが、身の回りにあるものを題材にさまざまなクイズが作られており、その存在をグッと身近に引き寄せています。それぞれのクイズに、丁寧な解説と、ポイントを押さえたわかりやすいイラストや写真が付いています。
『元素生活』(別ウインドウで開く)(寄藤文平/著 2009年7月 化学同人)も、合わせてどうぞ。

『紅葉ハンドブック』

『紅葉ハンドブック』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

林将之/著 2008年9月 文一総合出版

『世界で一番美しい元素図鑑』のグレイ氏の言葉を借りると、「地球や、この本も、あなたの足も、知覚や探知ができるすべてのものは元素からできています(p5)」。
そこで、元素そのものの本ではありませんが、元素から成っている、これからの季節を代表するものとして、「紅葉」の本を1冊ご紹介します。
薄くて小さい手帳サイズの本なのに、秋の野山を彩る121種もの紅葉植物が、美しい豊富な写真とともに掲載されています。葉の写真が、大きく、葉のフチまで綺麗に写っているため、パッと名前を調べたい人、じっくり観察したい人、どちらの方にもお薦めできます。「コハウチワカエデ」の写真には、飯田市で撮影された写真が使われています。この本と一緒に、秋を味わいに出かけてみませんか。
文一総合出版の「ハンドブックシリーズ」はこの本のほかに、『イモムシハンドブック』(別ウインドウで開く)(安田守/著 2010年4月)など、47種類の本を所蔵しています。