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よむとす No.70 冬でもエコ!? 2013年12月01日

[2017年6月8日]

ID:62

冬でもエコ!?

中央図書館 関口真紀

寒い季節になりました。お家で過ごすことの多いこの季節、少し生活スタイルをかえて身近なモノからエコを愉しんでみましょう。

『エコライフ&スローライフのための愉しい非電化』

著者によると「非電化」は「節電」とは違うものだそうです。「節電」というと我慢するというイメージがありますが、「非電化」は電化製品そのものの非効率性を説き、電気を使わずに楽しくやってみるという生活スタイルの提案をしています。
例えば、どこの家にもある掃除機。ゴミを動かして取り除く作業に、掃除機は必要以上のエネルギーを消費するそうです。小さな紙きれを動かすのに、息を吹いて動かすことは容易でも吸って動かすのはたいへんな労力を費やします。吸引式である掃除機はそんな不合理があると著者は言います。その他にも、全自動洗濯機は「洗い」より「すすぎ」の方に電力と水を多く使います。電気ポットは、保温のために多量の電力を消費し、その消費電力は冷蔵庫の消費電力より多いのだそうです。
当たり前に使っているものが実は無駄なエネルギーを消費していたと知って驚きました。だからといって掃除機を使わないわけにはいきませんが(著者も電化製品を否定してはいません)、たまには箒を使って掃除してみるのも気分がかわって愉しいかもしれません。
著者は発明家なので、本の後半で自身が発明した非電化製品を紹介しています。非電化掃除機、非電化冷蔵庫、非電化除湿機等。興味のある方は本または、「非電化工房」ホームページをご覧ください。
今ある電化製品と同じような効力があって電気を使わないのであれば、環境にいいことをしているようでちょっと欲しくなります。

『未来をつくるこれからのエコ企業』

児童書ですが、大人が読んでも十分面白い、むしろ大人が読んだ方が面白いと感じる本です。会社紹介の本なのですが、その会社のどこがエコなのかわかりやすく説明されています。全カラーページで写真も多くて見やすいのが何よりです。回収した廃棄物の97%をリサイクルしている会社、廃タイヤを再利用したバッグを作っている会社、汚れを落とし水もきれいにする洗剤を作っている会社などが紹介されています。
どの会社も環境とのかかわりを考え、社会に貢献しようとしているところが素晴らしいなと思います。このような会社の頑張りを知ると、元気を与えられたみたいで自分も何かできることがあればやりたいな、社会に貢献してみたいなという気持ちにさせてくれます。せめて環境に配慮している企業が作っているモノをぜひ使いたいな。
シリーズ4巻あるうちまだ1巻しか出版されていないので、今後出版される2巻目以降を楽しみに待ちたいと思います。

『かわいいエコ*雑貨』

この本はお菓子のパッケージを使ってポーチやメモ帳など雑貨の作り方を紹介した本ですが、見ているだけでかわいくてウキウキします。カップヌードルのカップにおしゃれな布でふたをつけて小物入れにしたり、キャラメルコーンの袋を開いていくつも貼り合わせてレジャーシートにしたり、チロルチョコをリングにしたり。作りたい方は作ってみて、作るのが苦手な方、眺めるだけでも楽しいです。お菓子が大好きな方、必見です。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。