中央図書館 三矢 文美子
通勤の車でふと聞いた音楽に、元気をもらったり慰められたり…。音楽には、不思議な力がありますね。みなさんは、どんな音楽が好きですか?
今回は、音楽にまつわる本をご紹介します。お気に入りの曲をかけながら読んでみてはいかがですか?
『羊と鋼の森』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
宮下奈都/著 文藝春秋 2015年9月
主人公の青年・外村が、ピアノ調律師として成長していく姿を、静かに温かく描いた物語です。物語は、高校の体育館のピアノの調律を偶然耳にした外村が、そのピアノの音に豊かな森を感じるところから始まります。彼は、調律に魅せられ、調律師を志すようになります。
新人調律師としての日々は、未熟さとの闘いの日々でもあり、苦しみもがきながらも、先輩たちの指導を受け、見守られながら、一歩一歩成長していきます。
「森に近道はない。自分の技術を磨きながら一歩ずつ進んでいくしかない。」(本文より)
その、淡々と研さんを積む姿に、勇気づけられる人も多いのではないでしょうか。
ピアノというと、演奏者や楽曲ばかりに目がいきがちですが、音色や表現を陰で支えているのは調律師であり、良いピアノ演奏には必ず信頼関係に結ばれた良い調律師の存在があると気づかせてくれる一冊です。ぜひ、どうぞ。
『チェロの木』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
いせひでこ/著 偕成社 2013年3月
「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。
飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。
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