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よむとす No.148 いるの?いないの? 2017年03月01日

[2017年6月8日]

ID:50

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いるの?いないの?

中央図書館 坂 元香

世の中には、私たちの知らない不思議なものたちがいるようです。見たことないから絶対にいるとは言えないけど、いないとも言い切れない。見たいような、見たくないようなものたち。実際に確かめることが難しいからこそ、読んでもらいたい本を紹介します。

『もののけ化石の物語』

主人公は、目に見えないものの〈気配〉を感じることができ、“人間ではないもの”を描く画家。そんな彼の個展に現れたのは、“不思議なものたち”が人の世界に残したものをコレクションしている翁。翁の家に招かれた彼は、見たことのない不思議なものたちに囲まれながら、奇妙で興味深い体験をします。「古い時代から不思議なものたちについて書くときだけに使われるという絵文字」で書かれた地図、一つ目の骸骨、上半身が人の骨格の魚の化石、翅(はね)のある小さい人のいる瑪瑙…繊細なイラストで紹介される蒐集物たちは本当にあるのではないか?と思わせます。
最後には、地図の絵文字を解読できるようになっています。
―「知りたいと望むものが自力で解読せねばならんものだが、きみ、やってみるかね?」(こちらの図書は、現在絶版になっていますので、ぜひ図書館へ。)

『身近な妖怪ハンドブック』

みなさんは、〈妖怪〉と聞いてどんな姿(もの)を思い浮かべますか?河童や座敷童は有名で、アニメやテレビの特集で伝えられる妖怪の姿を見たことがあるかもしれません。でも、非現実的で犬や猫のように身近に感じることは(残念ながら)難しいです。このハンドブックでは、そんなフィクションの中だけの妖怪を、一般の生物と同じように「理科系の目」で分類してくれています。分布や生息環境、そしてとても有難いことに出会った時の対処法まで!信濃には、藻之花(モノハナ)という妖怪がいるそうです。出会いそうな妖怪には、このハンドブックで早めの対策をおすすめします。

『深海のとっても変わった生きもの』

海なし県の長野県に住んでいると、海の生きものに触れる機会は少ないですよね。スーパーに並んでいる魚たちが一番身近な海の生きものという人も少なくないのではないでしょうか。紹介するこの本を手に取ってみたときには、現実にこんな生き物がいるの?と思ってしまいました…
しかし、この本に出てくるのは、標本や想像によるイメージイラストではなく、生きた(!)深海の生きものの写真ばかりです。私がぜひ見てほしいのは、コシオリエビの仲間たちです。半透明な体に赤や黄色のストライプ柄、白い体にたっぷりと胸毛を生やしている子。色もスタイルもさまざまなオモチャのようなエビたちです。ビックリするような見た目や、生態の深海の生きものたちを眺めながら、深海の世界を思い浮かべてみてください。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。