ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

よむとす No.97 「青春って・・・」 2015年01月15日

[2017年6月8日]

ID:47

「青春って・・・」

上郷図書館 加藤敦子

青春、なつかしい響きですよね。みなさんは、どんな青春を過ごされましたか?
考えてみれば、一瞬の出来事でしたが今も心に輝くものが思い出されるのではないでしょうか。そんな青春にまつわるお話をご紹介します。

『リテイク・シックスティーン』

『高校一年の春入学したばかりの沙織は、クラスメイトの孝子に「未来から来た」と告白される。未来の世界で27歳・無職の孝子だがイケてなかった高校生活をやり直せば未来も変えられるはずだ、と。学祭、球技大会、海でのダブルデート…青春を積極的に楽しもうとする孝子にひきずられ地味で堅実な沙織の日々が少しずつ変わっていく。』(本書帯より)
この本は、主人公が未来からきた孝子ではなく孝子の親友の沙織の視点で物語は進みます。負け犬となった孝子がもう一度人生をやり直すために16歳に戻ってきた設定ですが、結局孝子は27歳までの人生を背負ったままでいるがために、やり直しの人生もまた同じ道を辿りそうになります。「変えられない自分に」苦しみ次第に未来を見失っていく…。しかし、孝子から秘密を打ち明けられてから沙織をとりまく世界は微妙な方向転換をはじめていて結局それが沙織に一歩先へ踏み出す力を与えています。
SFチックな設定でありながられっきとした青春小説です。普通の生活の中に誰しもが体験したであろう甘酸っぱいエピソードが織り交ぜられ、特別なことはないありふれた毎日なのにキラキラ輝いて眩しい。とてもあたたかな気持ちになる一冊です。

『青春、手遅れ』

タイトルを見て思わず手に取った一冊です。
著者は、青春からすっぽりと恋愛が抜け落ちたことをとてつもなく嘆いている。
大人になってそれなりに彼氏もできて、同じことをしてもそれでは意味がないのである。完全に手遅れなのである。自転車にふたり乗りや、二人で観覧車など、あの10代の青春の中でだからこそ意味をもつ。
著者はこの本を書いたとき39歳。その時の自分の現状と、青春時代の妄想を織り交ぜておもしろおかしく書かれています。タイトルに心当たりのある人もない人も楽しく読んでもらえると思います。

『京大芸人式日本史』

京大芸人でおなじみのロザン宇治原が「日本史は物語のように読めば忘れない」と言ったことを実証すべく、相方の菅がタイムマシーンに乗って日本史の旅に出た。さすが芸人。ツッコミやボケ満載で、難しい事柄などもコントでわかりやすく解説しています。
なつかしいな~、おもろいな~と思いながら読んでいるとあっと言う間に読み終わって日本史の流れが頭に入ってます。あー、学生時代に出会いたかった…。

よむとす

「よむとす」とは“読む“と“~せむとす”(ムトス)を合わせた造語です。

飯田市におけるムトスの精神を生かし、読むことにかかわる活動の推進と支援を目的とした読書活動推進の合言葉です。