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よむとす No.8 2010年07月09日号(図書館がテーマの本)

[2017年6月8日]

ID:31

2010年07月09日号

今年は国民読書年です。それにちなんでか、図書館がテーマの本が相次いで出版されています。今回はそんな本の中から何冊かの児童書をご紹介します。

『ぼくのブック・ウーマン』

『ぼくのブック・ウーマン』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

ヘザー・ヘイソン/さく ディビット・スモール/え 藤原宏之/訳 さえら書房 2010
請求記号 E スモ

今から80年前のアメリカ。男の子カルは高い山の上に住んでいるため、学校も図書館も身近にありませんでした。ひまさえあれば本を読んでいる妹のラークが理解できなかったし、本を読もうなんて思ったこともありませんでした。
ある日、本をいっぱい袋につめた女の人が、馬で一日がかりでカルの家にやってきます。目を輝かせるラークをみて、父さんは物々交換を申し入れますが、女の人は「この本にお金はいりません」ときっぱり。「2週間後に取り替えにきます」と本を置いていきます。雨の日も霧の日もやってくる女の人に、やがてカルも本に手を伸ばし、それまで“にわとりがひっかいたような”跡にしか見えなかった文字が意味を持ってカルの世界に広がります。
80年前、アメリカは不景気な時代でしたが、子供たちに本を読ませたいという気持ちを忘れませんでした。そして、家の近くに学校もお店も図書館もない子どもたちに、図書館の本を運んで貸し出すという制度を作ったのです。その実在の“ブック・ウーマン”をもとにつくられた絵本です。

本を届ける活動をしている人たちの本

いまでも本が身近にない子どもたちは世界中にいます。そんな子どもたちの為に本を届ける活動をしている人たちの本もあります。

『図書館ラクダがやってくる』

『図書館ラクダがやってくる』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

マーグリート・ルアーズ/作 斉藤規/訳 さえら書房 2010
請求記号 J916 サク

私たちが図書館ときくとだいたい建物が思い浮かびます。でも、下伊那でも移動図書館車が何台も活躍していますし、世界にはさまざまな移動図書館があるんですね。
ラクダやゾウ、ロバなどの動物が運んだり、バスや列車、船や手押し車などの乗り物を使ったり。
この本は、そんなさまざまな移動図書館を紹介しています。その本を受け取る嬉しそうな子どもたちの写真がステキですよ。

『どうしてアフリカ?どうして図書館?』

『どうしてアフリカ?どうして図書館?』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)

さくまゆみこ/作 沢田としき/絵 あかね書房 2010
請求記号 J916 サク

ワールドカップで盛り上がっているアフリカ。
アフリカの絵本をたくさん翻訳されているさくまゆみこさんの、30年をこすアフリカとの交流が、ケニアの村の図書館づくりにつながります。
アフリカの国々の紹介やこどもたちとの交流、むかしばなしの紹介、そして図書館づくりと盛りだくさんの本です。
できあがった図書館は、4月に亡くなった沢田としきさんの絵が、壁いっぱいに描かれている素敵な建物です。

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