鼎図書館 木下和子
あなたが思い浮かべる“あの頃”って、いつですか?
今回は、開けば自然と“あの頃”が思い出されるような本を紹介します。
『書き写し天声人語思い出アルバム』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
朝日新聞社・朝日新聞出版社/著 2012年2月 朝日新聞出版
朝日新聞に掲載された過去66年の「天声人語」の中から、選り抜かれた傑作の44編が収められているこの本。名文とともに、1946(昭和21)年の闇市の様子から、2011(平成23)年の世界一になったなでしこジャパンまで、数多くの報道写真も掲載されており、見るだけでも「あー、懐かしいなぁ」と楽しめる1冊です。
ちなみに、掲載されている「天声人語」の中には、飯田のリンゴ並木について書かれたものがあります。この本を読んで、家族で春のリンゴ並木を歩いてみてはいかがでしょうか?
『日本のコピー ベスト500』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
安藤隆・一倉宏・岡本欣也・小野田隆雄・児島令子・佐々木宏・澤本嘉光・仲畑貴志・前田知巳・山本高史/編・著 2011年9月 宣伝会議
私たちの心を奪い続けている膨大な日本の広告コピー。その中から、選りすぐりの500本を1冊にまとめたものが、この本です。ふと開いたページに、一度は目や耳にしたことのある言葉が飛び込んできて、そのコピーを知った時代にすぐにタイムトリップしてしまいます。
オススメの楽しみ方は、同級会や同窓会など、多くの友達が集まる場で開くこと!
もちろん、一人で読んでも楽しめますが、読んでいるうちに誰かと“あの頃の”話をしたくなってくる。だからこそ、たくさんの人たちと思い出話に花を咲かせるきっかけに、抜群の一冊です!
『河北新報のいちばん長い日』詳細情報のページはこちら(別ウインドウで開く)
河北新報社/著 2011年10月 文芸春秋
一年前の3月11日、東日本大震災が起きました。あの日に、何があったのか?
この本は、自らも被災しながら報道を続けた、東北の地元紙「河北新報」の震災後を記録したものです。忘れられない“あの日”を地元紙から振り返ることを通して、テレビやインターネットが使えない中で、活字で情報を伝える新聞の役割の大きさを改めて感じさせられる1冊でもあります。
また、「河北新報」が「被災者に寄り添う」をモットーに、自らも被災者だからこそわかる地元紙ならではの視点をもって、震災直後から各地を丹念に取材した記事は、『再び、立ち上がる!―河北新報社、東日本大震災の記録―』(別ウインドウで開く)(河北新報社編集局・河北新報社/著、2012年2月、筑摩書房)にまとめられています。
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