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高原日記コレクションとは

[2017年6月26日]

ID:332

高原日記コレクションとは

飯田市山本に在住していたジャーナリスト高原富保氏が所蔵していた、作家等の日記のみを集めたコレクション。平成20年、高原明子氏より飯田市に寄贈される。冊数は704冊。
 『一億人の昭和史』編集長として活躍中に、歴史を縦軸の視点だけでなく、横軸の視点で見ることの大切さを感じられ日記資料の収集を始められたとのこと。
 同時代を生きた多方面の有名・無名の方の日記をみることにより、ひとつの歴史的事実も多角的視点で検証できる稀有なコレクションである。
 例えば、文学者の内田百聞はじめ高見順・野上彌生子・山頭火・山口青頓・秋田雨雀など。また高松宮日記や入江相政日記・総理大臣の芦田均・評論家矢部貞治などの歴史上重要人物や「きけわだつみのこえ」など一般人、さらに日本にとどまらず、アルゼンチンの革命家ゲバラや思想家モンティニューと、その収蔵内容は多岐に渉っている。
 人を知り、歴史・世相を知る上で貴重なコレクションである。

高原 富保(たかはら・とみやす)

1928年京都府に生まれる。1952年京都大学文学部仏文科卒業、毎日新聞社入社。社会部・外信部勤務、ロンドン、ジュネーブ特派員、『サンデー毎日』編集長、『一億人の昭和史』編集長、出版局長を経て、1979年毎日新聞社を退社。その後、飯田市山本に高原文庫と茶室・召南亭杓庵を建て、飯田市に在住する。文筆業の傍ら、飯田市の歴史や文化・自然に触れ、市民との親交を深くする。
 著書に『近世名茶会物語』、訳書に『ロスチャイルド王国』がある。南信州新聞には1986年から1992年まで279回にわたり「高原文庫通信」を連載していた。

(参考文献『高原文庫通信』)