飯田市名誉市民の日夏耿之介が所蔵していた図書9940冊の総称。日夏没後、昭和56年に中央図書館に移管された。洋書・和漢籍・雑誌・詩を中心に文学ものが多い。
当サイトでは、この日夏文庫のうち洋書を除く7000冊あまりを日本十進分類法第8版で分類し一覧表示している。
(ひなつ・こうのすけ)
1890〜1971 詩人、英文学者
本名樋口国登。長野県飯田市知久町生まれ。大正3年早大英文科卒。在学中西条八十らと詩誌「聖盃」を創刊、のち「仮面」と改題。「形態と音調の錯綜美」という特異の美意識から多くの詩を書いた。
ゴシック・ローマン詩体といわれ、漢字の使い方や言葉の選び方が独特で「言葉の錬金導士」とも呼ばれた。 長く早稲田大学、青山学院大学の教壇に立ち英文学を講じた。昭和27年日本芸術院賞を受賞。昭和28年第一回飯田市名誉市民に選ばれた。 晩年、東京から郷里の飯田へ戻り、静かな生活を送った。
詩集:「転身の頌」(てんしんのしょう)「黒衣聖母」(こくいせいぼ)「咒文」(じゅもん)など