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堀家蔵書とは

[2017年6月26日]

ID:197

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堀家蔵書

堀家蔵書とは

 江戸時代の飯田藩主堀家の所蔵していた書籍を中心とする蔵書である。
廃藩置県で堀氏が放出した書籍を飯田町が購入した。明治34年「飯田文庫」が発足、大正4年公立の飯田図書館となり、現在の中央図書館に至るが、堀家蔵書は図書館発足当初より蔵書の中心的存在であり、図書館と歴史を共にしてきたといえる。
 内容は辞書類から医学・地理・歴史・武術・有職故実・文学と多岐にわたる。江戸時代中期から後期、堀家10代親しげ(ちかしげ)・11代親義(ちかのり)が幕政に参画しており幕府の重要案件を扱う役目であったことから、当時なかなか手に入らないといわれた全国で貴重な図書も含まれている。また、戦争がなく平穏だった時代から幕末になって開国をせまられる時代の移り変わりを感じるような資料も含まれており、たいへん興味深い蔵書である。現在の蔵書内容は堀家が所蔵していた書籍の他、後に寄贈された太宰春台や福住清風の著作等を含んでいる。遠方からの利用者も多い。

飯田藩主堀家について

 堀家の祖先は藤原鎌足だといわれる。鎌足の子孫で藤原季高(すえたか)のとき堀氏を名のる。飯田城に入ったのは1672年(寛文12年)で、国がえになった脇坂氏にかわって下野国(しもつけのくに)・現在の栃木県から堀親昌(ちかまさ)が入り堀家初代藩主となる。その後1871年(明治4年)まで12代にわたって堀家が飯田を治めた。堀家は2万石ほどの外様大名だったが、10代親しげ(1786-1848)は将軍の御側用人と幕府の老中格をかねて天保の改革に加わり、11代親義(1814-1880)も幕府の奏者番・寺社奉行として12〜15代将軍に仕えるなどすぐれた人物も出た。


参考文献
「飯田城ガイドブック」(飯田市美術博物館)
「飯田城主堀家」(村沢武夫 伊那史学会)
「堀家の歴史」(堀直敬 堀家の歴史研究会)