ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

スマートフォン表示用の情報をスキップ

日下部文庫とは

[2017年6月26日]

ID:334

日下部文庫とは

郷土史家日下部新一氏が所蔵していた図書と資料2,207点の総称。日下部氏没後、遺族より上郷図書館に寄贈された。
 日下部文庫に含まれるのは、郷土関係の図書・雑誌・資料で、歴史、人形の分野が多い。資料は主として著作のために収集したものと思われ、スクラップ帳、生原稿を含む。 その他に、生前寄贈された郷土雑誌も図書館の所蔵雑誌として多数ある。

日下部新一氏プロフィール

(くさかべ しんいち)1906年〜2001年。郷土史家。
 豊丘村堀越生まれ。教員養成所時代に市村咸人氏に出会い、歴史の魅力を知る。大正15年3月長野県師範学校卒業後、諏訪・上伊那の小中学校に35年間勤務し、昭和36年高森南小学校を最後に退職。退職後、上郷町教育委員、上郷図書館長12年、上郷村文化財保護委員長、黒田人形保存会長、県文化財保護指導員、県史編纂地方委員など歴任。上郷町文化功労者、県教委区委員会文化功労者、勲五等瑞宝章、全国公共図書館長協議会長功労賞など各章を受賞している。
 長い年月をかけ、黒田人形をはじめ伊那谷に伝わる操人形の全てについて、調査研究に勤しみ、郷土の貴重な民俗芸能を広く世に出すと同時に、黒田人形保存会長として中学生、青年に芝居を教え、継承に情熱を燃やした。
 著書に『黒田人形』『木曽のお伝馬』『上郷町史』『赤石の麓から』『旅硯』『上郷地名考』『伊那谷人形概観』『天竜川交通史』『ふるさと回想』など。『市村咸人全集』編集にも携わった。